飛騨川水系 大洞川 若栃谷 イワナ釣り山行 【2020年5月17日】
岐阜県下呂市木曽川水系の小坂川の支流の一つ、大洞川の若栃谷に行ってきました。
目的は釣り。昨年行ったがんだて峡の兵衛谷は災害の影響で全くイワナが釣れない沢でしたが、ここはある魚影もあり気軽に楽しめる谷でした。
しかし釣果は微妙。活性が全体的に悪いのもありましたが、ゲート下部は先行者が入っているのかスレた印象でした。
●装備:一般遡行装備
※一部足場悪いところもあるので補助ロープがあると安心です。
●体感沢グレード:1級 塩滝の巻きがちょっと悪い
●フリクション:普通
●下山難易度:容易 川沿いに林道があるのでどこでもエスケープ可能。
●コースタイム:駐車地点(9:00)…塩滝(10:10)…遡行切上(15:00)…駐車地点(15:40)
入渓時間:約6時間 下山時間:約40分
ルート図と縦断図
アプローチ&遡行
小坂町大洞集落から川沿いに林道が走っています。川のすぐそばなのでどこからでも入渓可能で先行者は居なさそう。明るい渓相で中々良い雰囲気。
林道途中で降りて早速竿を出しましたが、アタリが無いどころかチェイスすら無い。やっぱりアプローチが良いのでハイプレッシャーなんでしょう。30分程で早々に切上げ林道上部へ。
暫く上がると閉じられたゲートがありその手前に3台程の駐車スペース。ここから再スタートしました。土砂が堆積しており広々とした地形。ここで早速チェイスあり。ここらへんまではアマゴとイワナ混在しているようです。
この先は砂防堰堤があり林道から巻き。降りたところでTさんがアマゴとイワナをゲット。
私も中々良い型のイワナを釣り上げました。
暫く進むと塩滝。崖に囲まれた中に落ち込む直瀑で中々良い滝。以前は飛騨小坂滝めぐりのツアーもあったらしいですね。
ここは右岸から滝の先の砂防堰堤まで高巻き。結構岩が脆く足場が悪いので、補助ロープを出しました。慣れてない人が居るならば林道まで上がって巻いた方が良いかもしれません。
それ以降はたまに砂防堰堤を越えつつ穏やかな渓相が続きます。
以前から気になっていたボトムノックスイマーⅡを使ってみました。スピナーでは反応しないイワナが猛烈にアタックしてきて中々コレ良いかもしれません。
ボロボロの堰堤。段々と水量が少なくなり堰堤越えが続きます。
適当なところで林道に上がり下山。釣果は10匹ほど。
鈴鹿 大岩谷 午前中だけのお手軽沢登り 【2020年4月16日】
お気軽に行ける散歩沢。明るくて簡単なのでサクッと行きたい時に良い沢です。
●装備:一般遡行装備 大滝登攀するならば要登攀具
●体感沢グレード:1級
●フリクション:良い
●見所:鈴鹿のお手軽沢 大滝が見事
●下山難易度:容易 川沿いに登山道・林道有り。
●コースタイム:駐車地点(9:30)…林道終点(10:10)…紺屋谷分岐(10:35)…白滝(10:50)…遡行切上(11:30)…駐車地点(12:20)
入渓時間:約2時間 下山時間:約1時間
ルート図と縦断図
アプローチ
小岐須キャンプ場を登っていくと大石橋に到着。大岩谷側のスペースに駐車しました。ケヤキ谷の脇から大岩谷沿いに走る林道があり、駐車スペースが割とあるので林道を上がって行った方が良いです。
遡行
記録を見ていると林道を上がってから入渓しているものが多かったですが、今回は大石橋から入渓。林道に沿って砂防堰堤がいくつかあり、巻くのが面倒。やっぱり林道から入った方が良いです。
いきなり3m滝。まだ濡れたくなかったので左岸をへつり突破。
砂防堰堤が続く・・。
3つほど越えたところで面倒になり林道に上がりました。林道は大分荒れてますが、快適に歩けます。
林道終点から再入渓。
入渓してすぐの綺麗なナメ。
5m斜瀑。右からも左からも快適に登れます。
紺屋谷分岐。中央の大岩にケルンが積まれてました。
5m斜瀑。右岸からへつって突破。
6m。ここも右岸から快適に登れます。
白滝2段40m
穏やかな沢にいきなり大滝が。右側から直登できそうだけど、今回は登攀具も何も持ってきていないので素直に巻き。左岸に明瞭な踏み跡・テープがあり滝身を眺めながら登れます。見た感じ2段目の落ち口が悪そうでした。機会があれば登ってみたい。
10m。滝左側から突破。難しくは無いですが、落ち口がちょっと気持ち悪い。
10m滝以降はそんなに見どころがなさそうなのと、入道ヶ岳までいく気分でもなかったのでこのあたりで切り上げ。左岸側を20mほど詰めるともう登山道です。なんてお気軽な沢なんでしょ。
登山者はそんなに多くはなさそうですが、非常に整備された登山道で1時間程度でサクッと下山。
良い沢だった。
付知川東股谷 沢登り【2020年4月15日】
付き合いのあるガイドさん、ツアーに同行してくれる添乗員さんたちとたまには個人山行でも行きましょうということになり企画。
今回沢が初めてのTさんもおり、釣りもしたかったのでいつもの付知峡へ。
●メンバー:私、MWさん、Yさん、Tさん
●装備:一般遡行装備 高巻きするのでメンバーによってはロープは持って行った方が良い。ゴルジュを突破するなら登攀用具も
●体感沢グレード:2級下 ゴルジュ突破の場合は3級程度
●フリクション:良い
●見所:水が綺麗 ゴルジュの様相が素晴らしい
●下山難易度:容易 川沿いに林道有り。
●コースタイム:林道ゲート前(7:30)…入渓(8:00)…遡行切上(15:00)…林道(15:20)…林道ゲート前(16:20)
入渓時間:約7時間 下山時間:約1時間
ルート図と縦断図
アプローチ
当初は西俣谷に行くはずが道路工事による通行止め。東股谷にチェンジ。
不動滝駐車場の左側の林道をさらに進んでいくとゲートにつきます。駐車スペースは3台程。準備をしてスタート。しばらくは林道歩きです。
ここは釣り人や林業従事者の下る道がいくつかあります。適当なところで下りスタート。
水が綺麗。鈴鹿あたりの沢はグリーンがかかるけど、付知峡の水はきれいなブルーです。岩質は溶結凝灰岩って感じ。暫く進むと深いゴルジュとなります。
5m滝。一見無理そうに見えますが、左岸から突破できます。巻く場合は左岸から高巻きますが、ちょっと悪いので初心者がいる場合はここだけはロープを出した方が無難です。
今回沢が初めてのTさんがおりちょっと不安だったので少し戻って右岸から大高巻き。結局右岸側のルンゼも悪く林道に出てしまったので、素直にロープを出して右岸から巻けばよかったなと後悔。
気を取り直して再入渓。
ここからは特に難しいところはなく、美しい沢を歩きます。
竜ヶ髯谷出合いに近づくにつれて段々と川幅が広くなってきます。地形図上途中一本右岸側に沢が入っているのですが、このあたりは緩やかな尾根になっており踏み跡もあります。今回は大分ゆっくりだったので、竜ヶ髯谷出合い先の二段滝を眺めてから引き返して脱出。
二段4m+8m。切り立った両岸の威圧感と水量が加わり迫力満点の滝です。滝左側から取り付いて左岸に抜ける形で登れるみたいですが、登った事はありません。
高巻く場合は左岸から。今回はここまでで遡行終了しました。
作業道から林道へ。まだまだ沢シーズンとしては寒い時期ですが、付知峡の綺麗な水に癒されました。
沢登り用の服装・ウェアの選び方と実際に使っているウェアの紹介
今回は沢登りで使うウェアについて解説していきたいと思います。
ウェアについては寒がりな人と暑がりな人で大分意見が分かれるところだと思いますが、参考になれば幸いです。
その他の装備や沢登り全体の概要は下記をご参照ください。
scolopendra-oniisan.hatenablog.com
沢登りのウェア
ポイントとしては①乾きやすく②保温性があり③水を含みにくいウェアを選びます。
基本的には登山用のウェアと同じくインナー・ミッドレイヤー・アウターとレイヤリングするのですが、冷たい沢の水に濡れる事が前提となるスポーツです。より一層体の熱を逃がさないウェアが必要になります。
専用品は撥水加工が施されていたり水中で保温性の高い素材が使われています。泳ぎの多い沢ではウォータースポーツ用のウェットスーツを使ったりもします。
沢に合わせて各自スタイルを組み立てるイメージです。メチャクチャ暖かい沢だと普通にドライTシャツだけで遡行したりもしますし、状況により各自で調整しましょう。
色々な考えがあるので、迷ったら専用品を買った方が良いです。特に昔ながらの山ヤのオッサンはジャージとシャツで十分だ!って言いがちな方が多いです。それを信じてゴルジュでガクガクと震えるかわいそうな初心者を数多く目にしてきました。
メーカーはモンベルとファイントラックが殆どのシェアを占めています。両メーカーで少しコンセプトが異なりますが、そんなには変わりません。
強いて言うならばファイントラックの方が機能面で少し先を行っているかなといった印象。その分高級品です。
普段使っているウェアを紹介しながら解説していきます。
インナー
保温性・速乾性のある動きやすいウェアを着用します。
伸縮性に富んでおり体にジャストフィットすることで体に接触する水分を減らします。通常の登山用インナーでも代用可能。
上半身はこれを一番下のインナーに使用しています。ファイントラックだとラピッドラッシュ が相当する商品なのですが、ファイントラックはさらに一枚薄手のアクティブスキンという商品もあります。
いずれの商品も強力な撥水性を持たせているため、最初のうちは本当に水を含まず泳いでも一瞬で乾きます。ただその撥水性もあんまり持ちません。
メーカーのページでは良い事ばかり書いてありますが、モンベルもファイントラックも3~5日間位使ったら大分落ちてきます。メーカーの人が見たら怒られるかもしれませんが、本当のことだからしょうがない。あんまり気にせず使いましょう。
ちなみにファイントラックだと撥水性復活サービスがあるみたいです。お金に余裕があれば。
私はアクティブスキンはレイヤリングが煩雑になるため使っておりませんが、使用感を聞いていると水濡れ感がさらに抑制されるみたいですね。
下半身は下着を兼ねてミズノのインナータイツを使っています。
これは沢用ではないのですが、ウレタン混合のストレッチ性の高い素材が使われていて非常に調子良いです。
以前は普通のショーツを下着に履いて遡行してましたが、長い距離を歩くと必ず股ずれを起こして痛い思いをしてました。水を含むと股ずれしやすくなるので、インナータイツを履く場合も下着はスパッツタイプのものがオススメです。
沢用のウェアとしては、上半身と同じようにアクアボディ(モンベル)やラピッドラッシュ(ファイントラック)のタイツが販売されています。
ミッドレイヤー
泳ぎが多かったり気温の低い沢で使用します。
インナーよりも厚手で水はけの良い素材が使われており、水に体が濡れた状況でも体温を保ちます。
私の所属している山岳会の主催する登山学校だと初心者は必ず買わされてるので、。私はこれを制服と呼んでいます。少し厚手で保温性があり、水はけが良いです。新品の撥水性の高さには感動します。通気性も良いので詰めやアプローチで着たまま行動できます。
モンベルの商品では相当する商品としてはライトネオプレンロングスリーブシャツになります。もっと分厚いネオプレン パドリングフルジップってのもあります。
両商品で大きく違うのが素材です。フラッドラッシュはドライTシャツ等と同様にポリエステルとポリウレタンの混合生地でできているのですが、ライトネオプレンシャツはその名の通りネオプレン、つまりクロロプレンゴムでできています。
そのため、保温性能はモンベルの商品が勝りますが、通気性・速乾性はファイントラックの物が秀でています。
寒がりな方はネオプレンのものをオススメします。暑けりゃ脱げば良いだけの話ですから。
下半身は逆にモンベルのライトネオプレンタイツを使っています。基本的に温度調整は上半身で行い、ウェアの数も煩雑にしたくないのでインナータイツも兼ねてこの一枚です。下はミズノの下着のみです。
フラッドラッシュも同様にタイツが販売されています。
アウター
レインウェア
さらに寒いとき、長く泳ぐときや、シャワークライミング時はアウターとしてレインウェアを着込みます。
特に水流がある沢ではレインウェア必須です。イメージとしてはウィンドブレーカーと一緒です。体に当たる水流を減らし体温低下を防ぎます。
使うレインウェアはなんでも良いですが、消耗が激しいので登山で使っているものをそのまま使うともったいないです。使わなくなったウェアがあればそれを使いましょう。ワークマンで売っている上下5,000円位のレインウェアも十分使えますので、それらを使うのもアリです。というかおすすめです。
ワークマンのヤッケ
某山岳会が激押ししてますが、ワークマンで売っているような作業用ヤッケも水流を防ぐことができ非常に便利です。完全防水ではないので長時間滝に打たれているようなシャワークライミング時にはレインウェアの方が良いですが、必要十分です。
何より安い!一着5百円位で買えますので、高価なレインウェアを使うのがバカらしくなります。
下半身はタイツのままでも良いんですが、ヤブ漕ぎなどで体をガードする必要がありますので、アウターパンツを履きます。もちろん水着などで代用可能です。レインウェアはさらにこの上に着ちゃいます。
この商品は耐久性が非常に高いのと、ポケット内がメッシュになっており水抜けが良く小物を入れておきやすいのでオススメです。
ファイントラックのカミノパンツも似たような商品でとても良いみたいですが、沢で使うには値段が高すぎます。
ウェットスーツ
泳ぎの多い沢やさらに寒い沢ではウェットスーツを使います。
この商品はアマゾンで10,000円もしない位の3mmネオプレンスーツですが、これだけで上下のウェアを兼ねちゃうので非常に使いやすいです。キャニオニングやシャワークライミングツアーなどのレンタルではウェットスーツの場合が殆どですね。
私はロングスリーブのフルスーツを使ってますが、沢だとジョンの方が温度調整しやすく便利だと思います。
下の画像は泳ぎメインの川浦渓谷に行ったときの写真です。ウェットスーツの上にアウターを着込んでいます。右の男性は仲間内で最も暑がりでフィジカル強者のTさんです。彼はこのアホみたいに泳ぐ沢でもインナーのみで余裕でした。
以上、沢登りの服装についての解説でした。
思えば学生時代は何も気にせずTシャツにジャージで遡行していた思い出があります。年を取るにつれて年々寒さに負けてきている気がしますね。
沢登り用のザック(バックパック)の選び方と使用遍歴からのオススメザック
今回は沢登りで使うザックについてもう少し詳しく書いてみたいと思います。これから沢登りを始める方への情報源になれば幸いです。
装備についての概要は下記をご覧ください。
沢登りで使うザック(バックパック)について
私が沢で使っているザックです。ギアの量にもよりますが、日帰りの沢では20ℓ~40ℓ位。泊まりの沢だと50ℓ~65ℓ位の容量の物を使い分けてます。
水の浸水を防ぐために、中の荷物をシッカリ防水します。防水に関しては後述します。
モンベルや秀山荘などで沢登り専用ザックも販売されています。これらはメッシュ構造になっていたり底面に穴が空いていたりして水抜けが良い構造になっています。
が、結論から言うと登山用のザックを流用してOKです。沢登りも登山ですし。
沢登りでは荷上げやヤブ漕ぎ、泳ぎやチムニーなどで酷使するため、引っ掛かる原因になるポケット類が少なく、丈夫な物ならば何でも使えます。実際山岳会の仲間は古い使わなくなったザックを使っている方が大半です。
実際のところ、そんなに頻繁に行かない方でしたらワザワザ専用の物を買う必要はないと思います。
しかし、通常のザックをそのまま使っていると不便だなと思う場面もあります。また、今は海外輸入も盛んになりキャニオニングザックなどの便利なアイテムが増え、沢登りで使えるザックの選択肢が増えました。今まで使ってみたザックを含めてご紹介したいと思います。
また、通常のザックをちょっと改造するだけで沢登り用ザックとして使いやすいものができますので、併せてご紹介します。
日帰り用ザック
通常の登山用ザックの改造品 TNF TELLUS 32ℓ
使い古したザックに水抜き用の穴を空けて沢用にしております。普通のザックなので特筆すべきポイントはありません。これで必要十分。穴あけについては後述します。
キャニオニングザック trangoworld CANYON 50ℓ
キャニオニング用のザックです。
キャニオニング用ザックは水抜き用の穴があり、またターポリンのものが多く擦れに非常に強いのと、生地自体が保水しないので乾きやすいです。
沢登りだと生地に水や汚れがたまりどうしても臭くなるので、このようなザックはメンテナンス性能に秀でています。
欧米諸国ではキャニオニングが盛んなので実は数多くのメーカーが作っているのですが、日本では殆ど輸入されていないのでTREKKINNなどで個人輸入することで入手できます。日本で直接購入できるのはPETZLのアルカナドールのみでしょう。
ケイビングザック Singing rock GEAR 35ℓ
ケイビング用のザックです。これもペツルの商品以外は日本には売ってないので基本輸入となります。
ケイビングに力を入れていた学生時代は色々使っていました。
構造としてはキャニオニングザックとほぼ同じで、穴の有無のみの違いとなります。
湿潤な洞窟の中を引きずり回すために余計なパーツが無く、防水性が高いです。上部から以外は水が入ってこないので、シャワーがあったり長く泳ぐ沢でなければ内部をドライに保つことができます。最強クライマーの佐藤裕介さんはペツル製のポルタージュを使っているみたいです。
防水性はスレなどにより失われますので、使い古したら思い切って穴を空ければキャニオニングザックに。
沢登り専用ザック モンベル サワークライムパック&デイパック
モンベルで売られているザックです。以前はマウンテンダックスの沢用ザックがありましたが、廃番となりました。そのため東京の秀山荘オリジナル商品以外で直接購入できるのは2020年現在モンベルのみとなります。
恥ずかしながらこの商品は使った事がありませんので、店舗で見てきただけです。
メッシュ構造で水はけが良さそうですね。機会があれば購入してみたいと思います。
ポータブルザック mountain dax
ポータブルザックは生地が薄いので保水しにくく、乾きやすくかつ洗濯しやすいのでギアが少ない沢では非常にオススメです。安いですしね。
ターポリン製防水ザック
山仲間のイボGさんが使っているザックです。
ザック部分がターポリンのロールトップで防水スタッフバッグのようになっており、ウォータースポーツ等に使われているものです。防水性が非常に高く、意外と堅牢で便利みたいです。
パタゴニアでも同じようなのが販売されてますね。
宿泊用ザック
モンベル ゼロポイント 65ℓ
宿泊の場合は荷物が多いので、大型ザックに水抜きの穴を空けて使用しています。ギアの量によってはもう少し小さい物を使用する事も。
大型ザックの場合、水抜きの穴を空けないと泳いだ時に重くて大変な思いをします。実を言えば上手く隙間無くパッキングしていれば、水の入るスペースもなくなるのでそんなに浸水はないのですが・・・。
あとは縦走で使うようなポケットがゴテゴテついたものだとゴミが詰まったり重くなったり、ヤブ漕ぎで木が引っ掛かったりとあまり良い事は無いです。シンプルな物を選びましょう。
前述したキャニオニングザックにも宿泊に対応した大型サイズがありますので、機会があれば輸入したいと思います。下記サイトは日本への輸入も対応しています。
結局オススメのザックは??
個人的にはターポリンのザック、つまりキャニオニングザックやケイビングザックを強くオススメします!ターポリンのザックを使い始めてからはナイロン生地のザックは全く使わなくなりました。
ナイロン生地のものは結局生地自体が保水するんですよね。なのでどうしても乾きが遅く、同時に汚れも繊維に溜まるので使い込むと臭いも気になります。
国産ブランドの沢用ザックを使ってこなかった理由もコレです。沢から上がると雑巾臭くなってくるんですよねぇ。。
山行中はどうでも良いのですが、ターポリンは下山後のメンテナンスが非常に楽です。
日本のメーカーも沢用ザックとしてターポリンのザックを販売すれば良いのになぁ。
ザックの穴空け
登山用ザックをそのまま使うと、泳ぎのある沢では割と大変だったりします。
登山用ザックは堅牢性を高めるために割と目の細かいナイロンが使われていたり、防水性を持たせていたりするため水抜けが悪いです。泳いでいるときは良いのですが、岸に上がるとザック内部に流れ込んだ水が非常に重いです。
そのため、ザックの側部や底部に穴を空けて水の抜け道を作ると良いです。ただ穴を空けるだけだとそこから生地が破れやすくなるので、裁縫用のハトメで補強します。穴あけは熱したドライバーでOKです。
穴あけしたザック
ザックの防水について
沢では泳いだり滝に打たれたりするので、必ず中の荷物も防水します。完全防水のザックでも、泳ぎの多い沢だと浸水することがあるので必ず行います。
防水は大きめのゴミ袋などでしっかりと包めばどうにかなりますが、専用の防水スタッフバッグが便利です。
私は4つのサイズを目的別に揃えています。沢登り以外でも通常のトレッキングでも使えるので便利です。
こんな感じで開口部を締めることで防水します。注意点としては、泳ぎなどで水圧がかかると浸水する可能性もあるので、電子機器やシュラフなど絶対に濡らしてはいけない物は2重以上に防水しましょう。
オススメの防水スタッフバッグ
生地の分厚い防水スタッフバッグを使うのがベターです。薄いものだと岩やギアの角、植物のトゲ等であっという間に穴が空き、浸水しやすいです。
ある程度分厚い生地のものがオススメですが、ターポリンのものだとちょっと嵩張りすぎかなといった印象です。個人的にはモンベルのライトドライバッグが一押しです。
生地の丈夫さと柔らかさのバランス、防水性が最高です。
以上、ザックと関連する小物について解説しました。また使ってみて良い商品がありましたら適宜追記していこうと思います。
沢登り用のシューズの選び方と今まで使ってきた沢靴のレビュー
暖かくなってきて沢シーズンが近づいてきました。
以前沢登りの概要について簡単に書いてみましたが、今回はシューズについてもう少し詳しく書いてみたいと思います。これから沢登りを始める方への情報源になれば幸いです。
scolopendra-oniisan.hatenablog.com
沢登りで使うシューズ
沢登りは日本の伝統的な登山スタイルであると同時に、渓流釣りの釣り師たちの移動手段でもあります。
また、欧米では沢を下るキャニオニングというスポーツが発展してきました。
このような様々なバックグラウンドにより、沢登りで使えるシューズは登山専用のものから釣り用まで選択肢が広いのが特徴です。その中で沢登りのスタイルによって好みが分かれます。それぞれの特徴を挙げてみます。
①沢登り専用シューズ
モンベルやキャラバンなどのメーカーから販売されているシューズです。トレッキングシューズなどの山靴に沢登りのノウハウが詰め込まれた商品です。シューズタイプのものからタビタイプのものまで様々なものがあります。
専用シューズということもあり、当然使用者は一番多いです。構造上も水流が入りにくくなっていたり、水はけがよくなっていたりします。
ソールはフェルトソールとラバーソールがあり、それぞれ一長一短です。シューズの特徴も含め、後述します。
②日本の伝統、タビ&ワラジ
ヌメりに対して絶大なフリクションが得られるのが最大の特徴です。デメリットとしてはワラジの消耗が激しいため自作しなければコストパフォーマンスが悪い点が挙げれられます。私は作ったことはありませんが、PPロープで編むと耐久性UP&原価が数百円になりコスパが良いみたいですね。
購入すると手間はかかりませんが、1つ2千円近くするワラジが一回の沢行でダメになってしまい、結局沢用シューズを買った方が安いのでもはや趣味のレベルです。
いずれにせよ、現代の沢登りにおいて使用者はごくわずか。
③釣り用シューズ
鮎釣りや渓流釣りのために作られたいわゆるウェーディングシューズです。
フィッシングタビ などの商品名で売られており、ソールには沢登用のシューズと同様にフェルトが張られていたり、スパイクのついているものもあります。
価格はピンキリですが安価な物も多く、使用者は割と多いです。割と高価なウェーディングシューズはスパイクがついていたりフェルトとゴムの混合ソールなどがあり、沢登ようのシューズでは見られないラインナップもあります。
しかし、クライミングなどのシーンは想定していないため、細かいフットホールドへの立ちこみなどは苦手なものが多いです。
学生時代は貧乏だったのでよく使っておりましたが、セール品やアウトレット品などを狙えば実はそんなに沢専用シューズと値段が変わらないことに気づいてから使っておりません。
とはいえ、簡単な沢歩きをメインとする方にはコストパフォーマンス面から最適なシューズでしょう。
④キャニオニングシューズ
キャニオニングで使用されるシューズです。アディダスなんかも作っていたりもします。基本的にはラバーソールとなるみたいですが、日本では個人輸入か一部のキャニオニング用品販売店以外ではまず購入できません。
割と種類があるのと見た目がカッコいいので一度は使ってみたいところ。
どうしても欲しい人はCANYON STOREとかEXPEで日本へ輸入できるので買ってみたらよいのではないでしょうか。
⑤その他
そもそも水に入ることを目的として作られていないシューズを用いる人もいます。代表選手がハイパーVです。使用感などは後述しますが、圧倒的なコストパフォーマンスの高さがメリットです。
そのほか沢靴よりも高価なアプローチシューズで沢に突入する猛者なんかもいます。
あとは、難易度の高い大滝登攀などではクライミングシューズを用いたりもします。平山ユージさんが称名滝登るときには沢靴とクライミングシューズを使い分けてましたね。
上記のように色々とあり、色々使ってきましたがこれから沢登り始めるよって方は専用シューズを買いましょう。やっぱりスタンダードが一番。
ソールについて
具体的な商品名を挙げる前にソールについて解説します。
前述のとおり、沢登り用シューズのソール(靴底)には大きく分けるとラバーのものとフェルトのものがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。
①フェルト
フェルトはウールなどの動物の毛を押しつぶしてシート状にしたものを指します。
フェルトソールのものはヌルヌルとしたコケやバイオフィルムに強く、オールラウンドに活躍できる点がメリットとなります。素材は化学繊維のものとウールを使ったものがありますが、ウールのものの方が目が細かくフリクションが良いです。しかし値段はメチャクチャ高いです。
フェルトのデメリットとしては、まずソールの減りが早い事です。大体山行日数で考えると15日~20日位でダメになってしまう感覚です。
また、ソールが完全にフラットなので泥壁や登山道などでは滑りやすいです。そのため、高巻きなどではチェーンスパイクや軽アイゼンをつける仲間も居ます。
私は泥壁をフェルトで歩くときは、つま先をしっかりと蹴りこみ段差をつけながら登り降りします。雪山でのキックステップと同様のイメージです。
沢から上がってから長く歩く沢では減りが激しくなるのでアプローチシューズを別途持っていった方が良いです。
②ラバーソール
水中でも滑りにくい柔らかいゴムを使ったソールです。ヌルヌルとしたコケの生えていない岩において絶大なフリクションを発揮します。フェルトソールでは滑ってしまうようなスラブでもピタッと止まるので、飛び石や岩登りの多い沢で有効です。
また、硬さがあり通常の登山靴のようにも使えるのでアプローチシューズを兼ねることができます。
デメリットとしては、ヌルヌルのコケや岩には弱い点です。慣れないうちはいきなりツルーンと滑るので注意して歩きましょう。
☝フェルトとラバーどちらを選ぶべき?
初心者は安価でクセの少ないフェルトソールがオススメです。
とは言え大滝登攀や滝洞谷などのクライミング必須の沢ではラバーソールでないと突破不可だったりもするので、登り系の沢を目標としている方でしたら初めからラバーソールでも良いかなと思います。
ちなみにラバーソールはモンベルでは自社開発のアクアグリッパーが使われており、キャラバンではビブラム社製のIDROGRIP(イドログリップ)が使われてます。今は廃版となってしまいましたが、ファイブテンのアクアステルスというソールも非常に評価が高いソールでした。
私は両方使ってますが、ソールパターン、グリップ性能にそこまで違いは無いかなと思います。どちらも岩の上ではクライミングシューズの様にピタッと止まります。
☟モンベルのアクアグリッパー
☟ビブラムのイドログリップ
山岳会によってはフェルトにすべきだラバーにすべきだなど議論されることもありますが、沢登りで重要なのは歩き方やルート取りです。
クライミング必須の沢でなければどちらのソールでもどうにかなりますし、シューズに頼らないと遡行できないようであれば単なる技術不足でしょう。
沢靴の靴下
基本的には靴下を履きますが、タビ系の沢靴の場合はネオプレンに包まれて靴ズレがしにくいのでクライミングシューズのように素足に履いたりもします。
靴下は登山用の靴下でも構いませんが、沢用の水はけの良い素材でできているソックスやネオプレンのものなどがあります。オススメは保温性の高いネオプレンソックスです。私はキャラバンの渓流ソックスを愛用しております。
各商品の紹介とレビュー
現在稼働中の沢シューズたちです。セールやアウトレット品などで安いものを見つける度に購入していたらこんな量になってしまいました。フェルトソールの物は予備含めて4足。ラバーソールの物は3足。
メーカーはキャラバンとモンベルから販売されております。あとは登山用品店の秀山荘がオリジナルシューズを出しておりますが、購入場所は限られます。
以前はファイブテンも出してましたが現在は販売しておりません。
私は諸事情でモンベル商品ばかり使っておりますが、メーカーによってそこまで大きな差異は無いかと思います。
過去に使ったシューズも含めて、レビューしていきたいと思います。
フェルトソール
①モンベル サワーシューズ
価格(2020年3月、2022年4月現在)6820円税込
モンベルから出ているタビ&ワラジをイメージして作られた沢靴です。私のメインシューズの一つとなっています。
クロロプレンゴム製のタビタイプなのでフィット感・保温性が非常に優れています。また足裏感覚に優れたシューズで、足先でつまむような感覚で小さなフットホールドに立ち込めます。つま先が柔らかいので石を蹴っ飛ばしてしまうと非常に痛い点が短所です。
価格も専用シューズの中では安く、モンベルのアウトレットでは一足4000円位で販売されてたりします。
初心者の最初の一足からベテランまでオススメできます。迷ったらこれを買っておけば間違いないと個人的には思ってます。服部文祥さんもヤマケイでべた褒めしてました。
つま先がタビの様に分かれておりますので、靴下選びは注意してください。
フィット感が良いので私は裸足で履いておりますが、靴擦れする人も居るので靴下履きが無難です。
②キャラバン 渓流タビ
価格(2020年3月)8580円税込 (2022年4月現在)9240円税込
キャラバンから販売されている沢タビです。
コンセプトと構造については上記のサワーシューズとほとんど変わりませんが、大きな違いとしては足首にファスナーがついている点とつま先がアウトソールもタビの様に分かれいる点です。
サワーシューズにはファスナーがついていないので、足の形によっては結構脱ぎにくいのですが、こちらは楽に脱げます。指が分かれている分、より一層つま先感覚が豊かです。
③モンベル サワートレッカー
価格(2020年3月、2022年4月現在)14190円税込
足首にサワーシューズと同じようなクロロプレンゴムが使われているので、水流・砂利の侵入が防げます。
2021年より大幅なモデルチェンジとなり、ダブルブーツのように紐靴がスパッツで覆われるような形になりました。足形も若干変わったみたいです。
タビタイプのものよりも堅牢性があるので岩を蹴っ飛ばしても痛くないです。一応リソールもできるのですが、フェルトの寿命に対してのコスパがあまりよろしくないので私は現在は使っておりません。
履きやすいので初心者に大変オススメできるシューズです。
ラバーソール
①キャラバン KR_3XR
価格(2022年4月現在)17600円税込
※私が現在持っている下記画像のものは、古いモデルのKR1です。
基本的な構造はモンベルのサワートレッカーなどと同様です。足首のクロロプレンゴムが無い事が大きな違いとなります。
3mmのネオプレンソックスを履くことが前提のサイズ感なので通常の靴よりも大きめです。また、水にぬれると若干生地が伸びるような気がしますので、少しキツ目のサイジングで調整した方が良いかもしれません。私の沢仲間もこの靴を愛用しておりますが、同様のことを言ってました。
これは5年位前に購入してメインシューズとして使ってきました。
ソールはほぼ無くなりましたが、イドログリップは非常に優秀でクライミングシューズのようにゴム自体のフリクションがあるのでしょう。ブロックパターンがほぼ消失しても岩でのフリクションを保ってます。
②モンベル サワークライマー
価格(2020年3月)15400円税込 (2022年4月現在)16390円税込
2018年まで販売されていたサワートレッカーRSのリニューアルモデルです。要はサワートレッカーのラバーソールモデルとなります。ソールも改良され、ブロックパターンが若干深くなり、つま先をラバーで覆う形になったので靴底剥がれしにくくなりました。
こちらもサワートレッカーと同様に2021年よりダブルブーツ方式になり、大幅なモデルチェンジがなされました。前回のリニューアルで足形が細長くなり、つま先が余ってしまう点が難点でしたが、若干の改良がなされているようです。
堅牢なこととラバーソールでアプローチもこなせることから、現在泊まりの沢やクライミング要素のある沢でのメインシューズとなっています。
2022年現在はキャラバンのラバーシューズとそんなに値段が変わらなくなってきました。廃盤?となったキャラバンのKR_4は2万越えと沢靴としては高すぎましたね。
③モンベル サワークライマーリールアジャスト
価格(2020年3月現在)15400円税別 2022年現在 廃盤
残念ながら廃番になってしまいました。
サワークライマーの靴紐がBoaフィットシステムになり靴全体のフィット感が向上し、着脱がより快適になっています。また、アッパーがよく見るとローカットになっており、足首の可動性が高まっています。
私はサイズをワンサイズ下げタイト目のフィッティングで購入し、クライミング要素の強い沢用に使用しております。
値段はモンベルのシューズの中では高めですが、とても快適なシューズです。
④モンベル サワタビ
価格(2020年8月)7480円税込 (2022年4月現在)8800円税込
2020年6月より使いはじめました。サワーシューズのラバーソール版です。
履き心地はサワーシューズとそんなに変わらない印象。ベルクロでの締め付けなので、脱ぎ履きが楽です。
足裏感覚は抜群で登り系の沢で調子よい感じですが、ソールは薄めで泊まり沢では足裏が痛くなるので使いません。
また、別売りの『サワーサンダル タビ用(5000円税別)』と組み合わせる事でフェルトに変換可能とのこと。これは買う人いるのだろうか・・。使うタイミングがわからないので、私は買いません。
その他
ハイパーV #003
価格(2020年3月現在)約2500円~3500円税別 位
これはアウトドア用シューズではなく、作業用シューズです。日進ゴムにより開発されたアウトソール『ハイパーV』のフリクション性能がすさまじく、また圧倒的なコストパフォーマンスから一部クライマーや沢屋に人気です。
アウトソールはこんな感じです。
友人のイボGさんはこれで滝洞谷などの高難易度の沢なんかも完全遡行しました。
実際に沢で使ってみると、やや目詰まりしやすいですがフリクション性能は抜群です。
フリクションだけならばイドログリップとあまり変わらない性能と言えるでしょう。
その一方、やはりアウトドア用のシューズではないということがデメリットかもしれません。
とにかくアッパーの耐久性能が低く、アウトソールがはがれやすいためすぐにみすぼらしい風貌になってしまいます。また、フィット感もあまりよろしく無いので初心者の最初の1足にはあまり適しておりません。
ただし、それらのデメリットを差し引いてもこのコスパとフリクションは余りあるメリットと言えるでしょう。
選ぶ際はつま先に芯の入った安全靴タイプと入っていないスニーカータイプがあるので注意。安全靴タイプで下山すると足爪が死にます。#003が先芯無しタイプです。
今後使ってみたい気になる沢靴
①モンベル パドリングシューズメッシュ
価格(2020年3月現在)約8800円税別
東京の沢仲間がよく使っています。ソールはサワークライマーと同じくアクアグリッパーで足裏感覚が良くクライミングしやすいのと価格が安くて良いみたいです。
②MIC CANYON
価格(2020年3月現在)€64.90(約8000円位)
キャニオニングブーツです。値段が割とお手頃なのと、ソールパターンが気になるところ。ケイビングブーツっぽいのかな。気が向いたら買ってみます。
以上、長々となりましたが沢登りシューズについての紹介でした。使用シューズが増えましたら適宜更新していきたいと思います。
また、こういったオススメシューズがあるよ!というのがあれば教えていただけると嬉しいです。
福井県敦賀市 中池見湿地でアメリカザリガニ駆除 【2020年3月21日】
メンバーは私、Y夫妻とHパイセンの4名。
元々はいつものように敦賀港で釣りを楽しむ予定でした。
しかし、長潮・寝坊と明らかに釣れない要因が重なり、かつ現地でも全く釣れる気配がせずそうそうに撤収。
せっかく来たしどこか良いところないかなと敦賀周辺の観光マップを眺めていると、なんと敦賀港のすぐ近くに『中池見湿地』というラムサール条約に指定された湿地が。
中池見湿原は2012年に越前加賀海岸国定公園の一部として指定され、その後ラムサール条約に登録された湿地だそうです。かつては水田として利用されていた泥炭湿地とのこと。場所的にもいい感じの里山環境・沼沢地がありそう!
最近Hパイセンとトンボの飛び交う湿地作成計画を建ており、目標となるランドスケープを理解して貰えるんじゃないかと思えここに行きましょう!とゴリ押しし、行ってみることになりました。
藤が丘駐車場から入園。この駐車場は小さく15台程度。あとで調べてみたら東側の樫曲駐車場の方が大きいようです。湿原は盆地のようになっており尾根を越えていく必要があるのですが、なんとセルフで動かせるスロープカーがあります。
ここら辺がかつての水田跡でしょうか。ビジターセンターには生息する淡水魚などが生体展示されています。
2月に繁殖期となるニホンアカガエルが既にふ化してます。オタマだらけ。
アメリカザリガニやウシガエルなどの外来種の駆除に力を入れているようです。来園者に網と長靴が用意されていて在来種はリリースすることを条件に自由に園内でアメザリを採集する事ができます。
フィールドワーカーの血が騒ぎ、さっそく全員で挑戦。言うまでもなく私たち以外はほぼ子連れのファミリーです。
ザリガニリーダー
本気で採集する30代の男女ら
Hパイセンが捕獲した15センチほどのドンコ。これはでかい。
ドジョウ。ここにはザ・ドジョウの他にシマドジョウ、ホトケドジョウ、あと未記載種のドジョウが分布しているとのこと。その他日淡はキタノメダカ、フナなどが捕れました。
1時間強頑張り62匹のアメザリを捕獲。
久々にガチモードで採集ができて楽しかったです。
巨大なオオタニシも。マルタニシに似ていますが、ちょっとだけ細長いフォームをしてます。
軽い気持ちで行ってみましたが、中池見湿原は自然環境豊か最高に楽しめました。北側の湖沼には時間の都合上たどり着けなかったので、次回は訪れてみたいと思います。