【2022年10月30日】 鈴鹿 滝洞谷 沢登り
今年度の沢納めということで、鈴鹿の滝洞谷へ再訪。今回は天気も良く水にぬれないだろうということで、デジ一を片手に遡行を楽しんできました。
●メンバー:私、IVOGさん、NTくん
●装備:一般遡行装備+登攀具 プロテクションはカム、ナッツ類を使った。A1があるのでアブミも必要(2~3個)
●体感沢グレード:3級位 2~5級と様々な評価があるが、コンディションに関わらず3級位が妥当だと思う。滝洞谷を登って5級の沢行くぞ!ってなると危険な気もする。
体感ピッチグレード
洞窟ゴルジュ:A1
井戸底ゴルジュ下部:Ⅳ+
井戸底ゴルジュ上部:Ⅳ+
※井戸底ゴルジュ上部は2018年時より1.5~2mほど埋まってしまい、難易度が下がったようだ。
迷路ゴルジュ:Ⅲ
雨でヌルヌルだと1グレードアップくらい?
●フリクション:ヌルヌルのコケ。登攀があるのでラバー必須。
今回もクライミングシューズは使わず沢靴のみで登攀した。
●見所:石灰岩ゴルジュ
●下山難易度:容易
2018年に行った時と地形図上の破線が変わっている。新しく道ができた??
以前は急斜面を踏み跡便りに下った気がするが、今回は茶野からの下山ルートは明確な踏み跡があり、容易に降りることができた。
●遡行図:『関西起点沢登りルート100』
※一本道なので遡行図は不要。
●コースタイム
駐車場8:40…洞窟ゴルジュ9:10…井戸底ゴルジュ下部10:20…井戸底ゴルジュ上部11:00…迷路ゴルジュ11:40…ゴルジュ終了12:30…茶野13:30…駐車場14:20
●ルート図
遡行
スタート~入渓
墓地前のスペースに車を停め、出発。堰堤を過ぎるとすぐに人面岩に到着です。やっぱり腐り水が溜まっていたため巻き。前回同様に右岸の灌木から懸垂で川床に降り立ちました。
いきなり臭い水たまり。両足を目一杯開いてステミング気味に突破。身長低い人にはお助けヒモ出した方が良いかも。
洞窟ゴルジュ 8m A1
少し進むと早速洞窟ゴルジュへ到着。前回は私が洞窟ゴルジュと井戸底ゴルジュ上部をリードしたため、今回はそれぞれリードしていない方をということでイボGさんリード。危なげなくアブミをかけてA1。終了点は残地ハーケンと新しめのスリングがかかていました。
トラバースライン下の釜は汚くて深いのでギアの落下に注意。プロテクションはカム、トライカムを使用しましたが、残地ハーケンも3カ所くらいありました。
井戸底ゴルジュを超えるとヒールフックの岩。前回同様私はステミングで、イボGさんはヒールフック気味にかきこみ突破。
いい感じに登れる石灰岩ゴルジュを進んでいくと。
井戸底ゴルジュに到着。
井戸底ゴルジュ下部 7m Ⅳ+
井戸底ゴルジュの下からは本当に井戸のようにぽっかりと空を眺めることができます。ここは私がリード。ホールドが縦を向いており登るにつれてクラックが細くなっていきますが、手はガバなので落ち着いて足をフットジャム気味に登れば問題なく登れます。体感グレードⅣ+位?
上の方はプロテクションが取れなくなってきますが、段々寝てくるのでここまでくれば大丈夫です。終了点は落ち口のチョックストーンで取ります。
井戸底ゴルジュ上部 7m Ⅳ+
ここはイボGさんに交代。ここは右側のスラブ上の枯滝も登れるようですが、前回同様カンテ沿いを登攀。ちなみに釜には前回無かった落石があり1.5~2m位釜が上がった??ため難易度は下がった?感じです。
渓相の変化
2018年と比べてみると差異がわかります。前はもっと苦しんだよなあ??と思い調べてみると案の定埋まっていました・・。ゴルジュが埋まっていくのは悲しいですね。
そんなこともあり、前回は下部からヌルヌルでフリクションが効かなかったためA0を混じえて登攀しましたが、今回はバッチリ乾いていたため問題なく突破。落ち口の滑り台スラブをフリクションで越えていくのがいやらしいです。プロテクションはカムとナッツを使用。終了点は残地ハーケンにて。
ここを過ぎると汚い釜。なんか落石が堆積して浅くなっているような気がします。また、気になるのが左岸の水面から2.5m位の高さにハーケンが打ってある点です。現状打つこと自体難しい高さにあるので、以前はメチャ釜が深かったのか、高さがあったのか、渓相が著しく変わったのかもしれません。
いずれにせよ前回は腰まで浸かり突破しましたが、今回はひざ下くらい。動物の死骸もなくラッキー。
ここはちょっと高いので不安な人はロープを出すとよいかも。ここを超えるとカモシカの滑落死骸を発見。
迷路ゴルジュ 30m4段 Ⅲ
迷路ゴルジュ。石灰岩ゴルジュの見栄えとしてはここが一番良い。
ここは私がリードの予定でしたが、折角なので新人のNTくんがリード。終了点は2段目右岸にカムで。ここでロープをしまい、4段目はフリーで突破。この4段目は前回は雨でぬれてツルツルだったので難儀しましたが、今回は乾いていたので難なく突破。
4段目の滑り台を登るNT君。
ここを超えると最後の釜。前回は胸まで浸かりそうだったのでパスしましたが、今回はちゃんと突破。
ここを過ぎると平凡な渓相に。平凡とは言いますが石灰岩ゴルジュを超えた後だととても癒されます。ここで装備を解除して茶野方面へ。
茶野~下山
駐車場までは紅葉色づく中斜面を登り、茶野経由で下山のルートを取る。NT君は新人ではあるが大学ワンゲル部で鍛わった体力モンスター。超スピードに30代2名は付いていくのがやっと。あっという間に茶野へ。茶野は地元民から人気の様で、いい感じのおじさんたちでにぎわっていた。
ここから北側の破線沿いに下山。林業従事者のルートができたのか、地形図上の破線ルートも変わり、前回は急斜面を踏み跡沿いに下ったが、立派な登山道ができていた。このルートはいつからあったのかはわかりませんが、いずれにせよ楽に下山できました。
思ったよりも早く下山できたのでそのまま帰宅。
今回2度目の滝洞谷でしたが、やっぱり素晴らしい沢?でした。
またそのうちこよう。