ムカデのおにいさんのブログ

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最近サボってます。沢と山と自然観察記録のブログ。

常願寺川水系 称名川 ザクロ谷 沢登り 【2026年8月22~23日】

昨年度、お盆と悪天候で延期になっていたザクロ谷、やっといけました。水流真っ向勝負のパワームーブと荷揚げが続き、全体を通して難しくてしんどかったです。
とにかく、無事遡行できて良かった!パートナーのコバに感謝!

●メンバー:私、コバ

●アクセス:桂台に駐車

●装備:一般遡行装備+登攀具

ウェア:フルウェットスーツ

足回り:モンベルサワタビ

ロープ:40m

プロテクション:カム一式 〜#3

ハーケン等は使わなかった。

その他:

チョンボ棒は必須。

岩が脆くリングボルトはいつでも飛びそうなので、ジャンピング等一式あると良い。

●フリクション:とても良いが、苔の付いた岩は当然滑る。ラバー一択

●下山難易度:登山道があり容易。

●遡行図:『渓谷登攀』

●テン場:牛首。源頭部にもある。増水には注意

●コースタイム:

1日目
桂台(4:10)…ザクロ谷出合(7:00)…牛首(14:30)

2日目
牛首(5:30)…F25(6:45/7:30)…F34(8:40/9:40)…登山道出合(11:45)…桂台(14:30)

●入浴:舟橋立山天然温泉 湯めごこち食事処有り

※立山近くの温泉は激込みだったため、少し遠いスーパー銭湯へ

 

遡行記録:1日目

桂台ゲートに前夜着。ゲートが閉まっており、駐車場もないので、空いているスペースに駐車させてもらった。車内で仮眠をとって4時過ぎにスタート。

 

称名川第二発電所の導水管経由で雑穀谷へ。ここからザクロ谷出合いまでは特に何もない沢歩き。

 

7:00位にザクロ谷出合いに到着。ウェットスーツに着替えてスタート。水は思ったよりも温かく、フルウェットスーツだと暑いくらいだった。埋まってしまったF1は段差。

F2-F3

F2は見た目に反して登りやすい。裏を返せば、ここで苦労するようだとその後が厳しい。コバがリード後、荷上げに苦労したため、私は荷物を背負ったまま登った。

 

F3は右壁からカムエイドで抜けたが、結構悪かった。過去の記録と比べると水流が変わったようで、右側にも激しく水が落ちており、水流の中で手探りしながらカムを決めるのに難儀した。なお、残置支点は見当たらなかった。

F4

ザクロ谷屈指の映えポイントであるF4。抜けが少々いやらしいが、登攀自体は難しくない。右岸に残置ハーケンあり。

F5

続くF5が今回のザクロ谷最大の核心。結構時間を食ってしまった。なお、以前の記録と比較すると、左側のCSが抜けたようで水流が変わっている。初めは私がハンマー投げからのユマーリングを試みるも、途中でハンマーが抜けてフォール。コバに交代し、右からハンマー投げ+カム&ハンマーエイドで無事に抜けた。

上に抜けてみると、ハンマーはちょっとした浮石に引っ掛かっていただけだった。恐ろしい。

F5をやっと抜けてからもいやらしい小滝が続き、ひたすらボルダームーブと荷上げに疲労が溜まる。

 

緑の廊下がメッチャ綺麗

 

F8。右側から登った。

 

F8を抜けると一部穏やかなところも出てくる。この谷は火砕流堆積物の中に花崗閃緑岩がところどころ貫入・混在する構造となっており、花崗閃緑岩帯に入ると開けた穏やかな河原状の地形へと変化するようだ。

また、この谷は急峻な滝が多くあるにも関わらず、イワナが多い。昔の人が放したのか、自力で遡上してきたのか、興味は尽きない。

 

ラスト、ちょっとしたゴルジュを抜けて

 

14:30牛ノ首到着。幕英適地は広め。薪もある。天気も良さそうなので、タープも張らず適当なところで雑魚寝した。

 

遡行記録:2日目

5:30ごろスタート。牛ノ首にザックを1つデポしてスタート。歩きはじめるとすぐにてまり滝が現れる。ここは左側のルンゼから高巻き。

 

特に懸垂下降等せずに歩いて降りられる。

 

さっそくゴルジュが始まる。2日目もボルダームーブが続く。

 

ヒールフックの滝はパワームーブで突破。

 

ここは右の残地リングボルトでA1。

 

2日目も緑の回廊が美しい。

F25

6:45ごろ、2日目の核心となるF25に到着。

 

ここはコバがリード。

 

チョンボ棒+残置で上部灌木帯へ。フォローの私はノーアブミでトライ。残置スリングのバンドまではフリーでV級くらいのスラブだが、乗っ越しが苔とヌメリで激悪。おとなしく残置A1で抜けた。

 

F25を上から。トラバースして落ち口へそのまま降りられる。

 

ここは左側の残地でA1

 

ひたすら登ると

 

だんだんと両岸が低くなってきて、源頭を感じられるようになる。

 

F34

8:40ごろ、F34到着。

 

ここでまさかの大事件発生。登攀の準備中、誤ってカム一式を釜の底へ水没……。水深は4mほどありチョンボ棒も全く届かないし潜っても届かない。万事休すかと思いきや、メインロープにスカイフックを結びつけ、釣り針の要領で底を探ってなんとか回収。本当に焦った!

 

 

ここは私がリード。真新しいリングボルトがあったのでありがたく使わせてもらったが、静荷重をかけた瞬間に岩ごと抜けてフォール。せっかく打っていただいた方には申し訳ないと思いつつも、ザクロ谷の岩はとにかく脆く、決して油断できないと再認識した。

 

最後のヌメヌメトラバースが怖い。落ちたらボルト飛びそうなので、フォローも落ちられない。頭だけ残ったボルトは見つからなかった。

 

ここを抜けるといよいよ終わり感が出てくる。

 

ここは流心左側を登ったが、結構悪かった。

 

完全に癒しの渓相へ

 

ラストF40。左側から巻いた。

 

11:45ごろ、登山道に合流。

 

大日平の気持ち良い登山道を歩いて下山。牛ノ首のデポ地までは登山道からロープが張られており、容易に登り降りできる。

 

充実した山行だった。

【2025年6月29日】比良 八池谷 貴船の滝 登攀 (沢登り+リトル比良クライミング

コバと日帰りでどこか行こうという話になり、前々から気になっていた八池谷貴船の滝を提案したところ、快諾いただき登攀してきました。

八池谷自体は記録も多くメジャーな谷となるため省略。

装備・アクセス情報

●メンバー:私、コバ、Kさん

●装備:一般遡行装備+登攀具 プロテクションはカム#0.5~#3を使用。

ハンド~フィストサイズのクラックが最初のテラスから上までつながっており、細かいのは不要。

●体感沢グレード:1級

体感ピッチグレード

貴船の滝:V 上のテラスに乗るのにクライミングっぽいムーブが出てきて核心か

●フリクション:登攀ラインは良好。下は少しヌメる。

私とコバはゴムソールの沢靴。Kさんはフェルト。スメアでフリクションを効かせるシーンは無いので、どちらでもいけます。

●下山難易度:容易。登山道沿い

●遡行図:『関西起点沢登りルート100』ほか

●コースタイム:略 休憩含めて行動時間2時間半位。

●アクセス:ガリバ―村駐車場(500円)

登山者用駐車場とキャンプ場利用者駐車場は分かれているので注意。

●ルート図:略

貴船の滝 登攀

登攀詳細

登攀ルートはロープのとおり。リードはコバ。

●取り付き
左岸側からトラバースしてクラック沿いに取り付く。

1段目のテラス状に上がる箇所と、テラスの上に古いハーケンとスリングあり。

●核心ムーブ(2段目のテラスまで)
クラック左のガバカチと、左側のホールドを使用。

左のホールドに足を上げ、右足はハイステップ。

左側のホールドばかり使うため、左足に乗るときに体が少し振られる。

コバとKさんはヒールフックを使って体を安定させていました。

●2段目より上
草付き。草の陰に隠れたホールドが見つけられれば容易。

●終了点
滝上にしっかりとした終了点あり。

登攀具を片付けたら、滝上はすぐ登山道。下山はあっという間でした。

 

駐車場に着いたのが11:30頃。コバさんが近くにあるリトル比良の岩場を偵察したいということなので、そのままリトル比良のクライミングエリア(693mブロック)へ。

アプローチは思ったよりも遠く、灼熱の中片道40分の山歩き。さっきまで涼しい沢に居たのに汗だく。

岩場到着。ルートは5本。終了点は錆びたリングボルト4本。中間支点も錆びた古いRCCボルトしかありませんでした。

全く持ってリードなどする気が起こらないため、ディスカバリー10bとギャラクシー11b?をトップロープで登りました。ギャラクシーはルートがよくわからなかったです。

コバはグランドファンタジー11bcをしっかりリードトライ。

気づけば沢よりも長い時間クライミングし、16時ごろ下山。水もスッカラカンで、2㍑ペットボトルを一気飲み。いい汗かきましたわ。

越後駒ヶ岳 水無川 オツルミズ沢 沢登り 【2024年10月13~14日】

ずっと行きたかった沢の一つ、オツルミズ沢に行ってきました。

●メンバー:Kさん

●アクセス:越後三山森林公園駐車場に駐車

●装備:一般遡行装備+登攀具(50mロープ)

※カムは#3まで持っていったが、ほぼ出番なし。チェーンスパイク持って行きましたが使わなかった。

※割と泳がされるので、防寒はしっかりと。
●沢グレード:4級+

●フリクション:とても良い。ラバー一択

●下山難易度:登山道があり容易。ただし1800m一気に降りるのでそれなりに疲れます。

●遡行図:『渓谷登攀』、『沢登り銘渓62選』

●テン場:80m滝を越えたあとも割とある。増水には注意

●その他:

事故記録が多い沢ですが、行ってみるとその理由も頷ける内容。

大滝はどれもⅢ〜Ⅳ級程度で登攀自体の難度は高くないが、絶対にフォールは許されない。終始小難しい滝が連続するため、一手ごとにロープを出していてはタイムオーバーのリスクが高まる。多少の悪場であればフリーで抜けていける突破力とクライミング力が必須だ。少なくとも、カグラ滝で手こずるレベルであれば迷わず引き返した方がいい。

また、高巻きやルートファインディングでは、雪渓や草付きのコンディションを見極めたシビアな判断が求められる。不用意に上がりすぎると行き詰まるため、極力大高巻きを避けるライン取りを意識するのがポイントだ。

●コースタイム:

1日目
駐車場(6:10)…オツルミズ沢出合(6:30)…カグラ滝(7:00)…サナギ滝(8:20)…サナギ滝落ち口(11:00)…80m滝(12:30)…80m滝落ち口(13:20)…テン場(16:00) 10h

2日目
テン場(6:40)…水場(8:00)…越後駒ヶ岳(8:30)…駐車場(11:30) 5h

日帰りでも良いかもしれないですが、下山道も含めて終始最高の景観なので、宿泊がオススメ。

●入浴:千寿温泉千年の湯 食事処有り

ルート図

遡行記録:1日目

入渓

岐阜の養老あたりでKさんと合流し、はるばる6時間のロングドライブ。わずか3時間足らずの仮眠で頭はフラフラのままスタートを切る。ベースとなる越後三山森林公園の駐車場は広く、トイレも綺麗に整備されていて快適だった。

 

ぬかるんだ林道を歩くこと約20分、オツルミズ沢出合に到着。少し先からカグラ滝手前まで10分ほどでショートカットできる巻き道もあるようだが、せっかくなので出合からそのまま入渓。手始めの滝は直登。

登るとすぐに泳いで登る滝に出ます。寒いし、いきなり濡れたくないので左岸のルンゼから巻く。

 

カグラ滝

そのまま右岸をトラバースしてカグラ滝まで巻く。いきなりの大滝とあってロープを出し、自分がリードで右壁に取り付いた。グレードはⅢ級程度で登り自体は難しくない。ライン上にはハンガーボルトが3箇所打たれていた。

カグラ滝を越えると登れる小滝が続く。

 

カグラ滝から20分ほどでゴルジュ入口に到着。幸い雪渓は残っていなかった。

後から思えば登れる滝が続いており、ゴルジュ内を抜けた方が正解だったようだが、パッと見の威圧感から登れないと判断し、右岸の高巻きを選択してしまった。

完全なオブザベ力不足だ。

右岸のルンゼから尾根に乗る。このすぐ先にボロい懸垂支点があった。

ゴルジュを上から。

ルートファインディングを含め、40分ほどかけて適当なところから沢に復帰。

立った草付きが多いため、あまり登り過ぎると沢への復帰が大変になりそう。

なるべくコンパクトに巻くようにしましょう。

奥の方にサナギ滝が見える。

30m滝。ここは定石通り左からフリーで直登。Ⅲ級位。

サナギ滝

滝を登ると目の前にサナギ滝が現れる。すごい迫力!

写真で見ると全然伝わらない感動的なデカさ。

大休憩をとってからサナギ滝の巻きに入る。

下部はハングしているので不可。右岸の尾根から取り付く。皆同じようなルート取りをしているらしく、草付きは明確な踏み跡あり。ルートは赤線ライン。

見た目より足場がしっかりしており、~Ⅲ級位の登り。

フリーでガンガン高度を上げていく。

上段をトラバース。高度感はあるが、足場がしっかりしており灌木もあり。

トラバースするK

トラバースをこなして右岸側へ回り込み、凹角を登って滝上へと抜ける。体感はⅣ級程度。ここはKさんがリード。一見クラッククライミングの様相だが、実際にはホールドが豊富で快適に高度を稼げる。ビレイ点、中間支点、終了点のすべてに残置ハーケンが2枚ずつ効いていたため、カムは終了点のバックアップに1つ噛ませたのみで済んだ。

落ち口から。ここで後続の日帰りパーティーが追いついてきた。

サナギ滝からもずっと小滝とゴルジュが続く。このままゴルジュを進もうとしたところでトラブルが。

なんとゴルジュ内に牡鹿が迷い込んでいた。両壁が切り立っているため脱出もできず、こちらを激しく警戒してゴルジュ内を大暴れしている。セオリーとしてはこのままゴルジュを突破したいところだが、鹿と接触するリスクが極めて高いため、やむなく左岸からの高巻きを選択した。

これが想像以上に悪く、ボロボロと崩れる岩壁を登らされた挙句、シビアな草付きのトラバースを強いられる。今回のオツルミズ沢山行において、間違いなく一番の緊張を強いられたパートとなった。

鹿の居たゴルジュを上から眺めたところ。本来ならばゴルジュ内を突破&小さく巻いて進むのがベストみたい。

適当な灌木から懸垂で沢に降り、ゴルジュを進む。ひたすら滝が続き、泳ぎもあるが、高巻きに比較して安全に進める。

80m滝

ゴルジュを抜けると大迫力の80m滝に到着。前衛滝を従えていることもあり、そのスケール感には圧倒される。

左右どちらからでもラインは取れるようだが、今回は右岸ルートから取り付き、滝の途中で左岸へと移るラインを選択した。

ここも歩き混じりのⅢ級程度の内容だったため、ロープは出さずにそのままフリーで登攀。

前衛滝落ち口へのトラバースは高度感があって怖い。

80m滝。結構寝ておりフリクション抜群のため快適に登れる。途中左岸に移り、滝上へ。落ち口は少しヌメりが出てくるので慎重に。

80m滝が終わったらもうそんなに大きな滝や大高巻きをするような場面はないが、ひたすら滝が続く。

滝上にはテン場になりそうな適地。薪も集まりそうだったが、時間的にまだ早いため先へ進むことにした。どの河原もひとたび増水すれば逃げ場を失うリスクが高い。適地自体は点在しているため、初日のうちにできる限り上流へと距離を稼いでおくのが無難だろう。

ひたすら滝を越えていく。どの滝も登りや巻きが微妙に悪く、気が抜けない。不用意な大高巻きは避け、極力水線際をキープしながらコンパクトに登攀を重ねていく。

雪渓ポイント

雪渓ポイント。少しだけ残っていた。

雪渓奥の滝。今回は右岸のルンゼから抜けたが、左岸のバンドへ上がっても登れるようだ。

その後もひたすら滝の連続。ちょうど日が陰ってきたタイミングで良さそうな幕営適地を見つけたため、この日の行動を終了とした。フラットで寝心地自体は快適だったものの、薪になりそうな木が一切なく焚き火は断念。夜は冷え込みに耐える一夜となった。

遡行記録:2日目

明け方に一度目が覚めたものの、あまりの寒さにシュラフから出る気力が湧かず、結局6時過ぎになってようやく重い腰を上げてダラダラとスタート。

2日目もひたすら滝の登攀を強いられる。それでも高度を上げるにつれ、渓相は段々と源流部特有の静けさと雰囲気を帯びてきた。

二股。ここまでくると殆ど水が無くなる。

出発から1時間半ほどで避難小屋の水場に到着。厳しさを極めた沢だっただけに、人工物が目に入ると心底ホッとする。ここからわずかな踏み跡をたどれば、すぐに避難小屋へと飛び出した。

駒の小屋。天気も良いので宿泊客でにぎわっています。避難小屋かと思っていたが、管理人もおりしっかりとした山小屋。

越後駒ヶ岳の山頂を踏んでから下山へ。標高差約1800mを3時間ほどで一気に駆け下りる急勾配だが、最高の天気に恵まれ、大展望を堪能しながら快調に高度を下げていく。

下山後は温泉で汗を流し、土産に魚沼産コシヒカリを買い込んで帰路についた。ここから養老までは渋滞も重なり約7時間半。長時間の移動を含めてタフで手強い山行だったが、圧倒的な景観と充実した登攀内容に恵まれ、今シーズン最高の沢納めとなった。

鈴鹿 蛇谷 沢登り【2024年9月23日】

3連休の最終日は天気が良さそうだったので、前職の後輩を誘って久々に蛇谷に行ってきました。関西起点には「へびたに」とルビがふってありますが、「じゃたに」が正しいそうです。

記録を見てみると前回来たのは7年前。時が経つのは早い。

最近はブログをサボってましたが、意外と参考にして貰っている声を聞くので再開しました。情報の多い沢は簡単に書きながら続く限り頑張ろうかなと思った次第です。

●メンバー:Yちゃん

●アクセス:宇賀渓駐車場に駐車(P代500円)

 いつのまにか自動ゲートに変わってました。

●装備:一般遡行装備
小さな滝登りが連続するので、初心者がいるときは補助ロープを持っていくと便利。

●体感沢グレード:2級

フリクション:良い。ラバーでもフェルトでもOK。

最初は花崗岩ですが、途中から堆積岩になり滑ってきます。

●見所:いい感じに登れる小滝群

●下山難易度:容易。登山道を降りる。

●遡行図:『関西起点沢登りルート100』より

●コースタイム:駐車場(8:45)…竜ヶ岳山頂(12:30)…駐車場(14:20)

金山尾根経由で下山。道がきれいになってました。

ルート図

遡行

宇賀渓駐車場に車を停め置き準備をしてスタート。いつのまにかここも綺麗になっており、ゲートは自動ゲートとなり、靴洗い場や綺麗なカフェができていました。靴洗い場は前からあったかも。しばらく林道を歩き、吊り橋あとから宇賀渓本流へ。

ホタガ谷。こちらも良い谷です。

しばらく明るい本流を進んでいくと、魚止めの滝に到着。ここは左岸を登れますが、すぐ脇に登山道があるので巻き。

分岐。本流側(左)が燕滝。右側の蛇谷にも滝がかかりますが、右から容易に登れます。

すぐに立派な13m2段。右岸から木伝いで簡単に登れます。

五階滝。左岸に残地ロープがあり登れますが、右岸にも明瞭な踏み跡があります。

あとはひたすら登れる小滝が続きます。途中適宜補助ロープを出しながら適当に登ります。

沢が細くなり竜ヶ岳に近づいてくるとともに、地質も花崗岩から変成岩-砂岩になり、沢の雰囲気が変わってきます。

水が切れると草原に。超爽やかで歩きやすいですが、昔は笹薮だったそうです。シカの食害によりほぼハゲ山となりました。

山頂!!装備を解除し、金山尾根から下山。そういえば、何年か前は金山尾根通行止めになってたような気がしましたが、いつのまにか復旧したんですね。木道やトイレブース、避難小屋があったりとメチャクチャ綺麗になってました。

 

日本山岳遺産になったらしいです。なんだ日本山岳遺産って??恥ずかしながら知らなったので調べてみたところ、山と渓谷社等により設立した日本山岳遺産基金という団体が認定し、登山道整備などを補助するものらしいです。

素晴らしい団体だと思いますが、遺産というワードをつけずに、日本山岳保全基金、とかの方がしっくりくる気がします。あくまでも個人的な感想。

竜ヶ岳。1時間ちょっとで下山。爽やかな沢でした。

【2024年9月21日】南紀 ほしやたわの滝(ほしやわたの滝)登攀 (沢登り)

 

3連休は前職の後輩とともに伊藤新道の予定でしたが、秋雨前線の停滞により中止。ところが天気予報はコロコロ変わり、1日目、3日目は天気が良さそう。Kさんの都合が合い、念願のほしやたわの滝(ほしやわたの滝)に行ってきました。

滝の名前は「ほしやたわの滝」が正式名称とのことですが、「ほしやわたの滝」と言い間違えて呼ばれることが多いようです。それにしても、「ほしやたわ」という意味はどういう意味なんでしょうか。

装備・アクセス情報

●メンバー:私、Kさん

●装備:一般遡行装備+登攀具 プロテクションはカム、ボールナッツを使用。

ボールナッツがバチ効きのリスが多く大活躍。ハーケンは1枚も打たなかったです。2、3p目はそれぞれ#3番を使うと良い箇所があります。終了点中間支点ともに残地は無かったです。

●体感沢グレード:大滝登攀のため無し

体感ピッチグレード

1p目:Ⅳ+ ガバ多めだけどヌメる
2p目:V ルンゼ状を登るのが悪い 
3p目:Ⅴ- 最初の2歩だけ細かいがあとはドガ

フリクション:ヌメる箇所多いが、乾いているところは良好。

靴は最初の1,2p目はラバーの沢靴のみで登攀しました。3p目は細かそうだったのでクライミングシューズを履きました。2pは乾いておりクライミングシューズか沢靴かで難易度が大分変わると思うので、心配だったらクライミングシューズの持参をオススメします。濡れている場所はヌメるのでブラシを持っていきましょう。

●下山難易度:容易

灌木により懸垂下降後、往路下山。

●遡行図:なし

●コースタイム:略 休憩含めて行動時間4時間位。

●アクセス:Googleマップで下記の位置へ

https://maps.app.goo.gl/Zy2yN2BW3oB2zkeu8

ルート検索すると北側の県道780号を通るルートを指示されますが、峠越えで大変でした。南側の国道168号からアクセスしましょう。国道から林道に入ると未舗装路が出てきますので、車高低い車は要注意。駐車スペースはヘアピンカーブの入渓地点すぐ手前に広場があります。

●ルート図

遡行

入渓~ほしやたわの滝

ヘアピンカーブの位置に階段が設置されており、そのまま歩道になっています。恐らく引水パイプの管理道だと思いますが、そのまま滝への分岐まで続いています。5分ほど歩くと滝への分岐出合いです。

分岐を進むと柱状節理の破片が堆積しており、しばらくするとほしやたわの滝が見えてきます。滝まで徒歩15分程度。メチャクチャ好アクセスです。滝自体は高低差50mくらい。9月下旬に差し掛かっていますが、まだまだ気温が高く汗が吹き出します。

ほしやたわの滝クライミング

登攀ルート

ちょっと休んで登攀準備。前回の楊梅の滝では私が先行だったので、今回はKさんに先行してもらいました。1,3pをKさん、2pを私がリードしました。

1p目

Kさんリード。左岸右岸どちらからでも登れるみたいですが、左岸からテラスをトラバースして右岸に上がっていくライン取りで、終了点は右岸テラスにとりました。

ヌメりが強いのと朝イチのリードなので慎重に。ヌメりますがガバが多いのでフォローは快適です。リスやクラックも丁度良くあるのでカムとボールナッツのみで問題なくプロテクションが取れます。

体感グレードはヌメりも考慮してⅣ+位でしょうか。

 

2p目

私がリード。柱状節理の凹角から灌木帯まで登ります。終了点は上部の灌木で取りました。乾いているのでフリクションは良かったですが、最初の凹角が思ったよりも悪く、時間をかけてしまいました。

他の記録を見ていると様々なムーブで登られているようですが、私は草付側のフットホールドから左壁にステミング気味に体を上げて、右向きのガバとカチを取り、右足のフットホールドに立ちこんで上がりました。

左壁のクラックにはキャメロット#3がバチ効きです。

個人的にはこの滝の核心部は2p目だと思います。ステミングからの立ちこみが気持ち悪いです。またフットホールドもスローパ―気味で、やわらかい沢靴だとすっぽ抜けそう怖いです。ここからクライミングシューズを履いても良いかもしれません。

とは言え、結局のところ沢靴で落ちずに登れる程度なので体感グレードはV位でしょうか。

3p目

Kさんリード。灌木からバンドをトラバースし、流真左側から登ります。終了点は滝上の灌木に。

遠めに見るとメチャクチャホールド細かく、とても登れるようには見えません。事前情報が無ければ灌木沿いに上がってしまいそうです。念のため二人ともここでクライミングシューズに履き替えました。

実際登ってみると、細かいのは最初の二歩だけで、落ち口まで硬いフレーク状のドガバが続き、プロテクションもいい感じに取れます。ヌメりもそんなにないです。最初にルート引いた人はすごい。

高度感があって最高のピッチです。この滝を登るときは3p目をリードし、2p目は誰かになすりつけるのがベストでしょう。

体感グレードはV-位です。

バンド上から見下ろすとこんな感じです。

 

滝上にはさらに8m滝が続き、それを越えるとナメ床になります。少し進んで往路下山。懸垂下降2ピッチで降りましたが、50m繋いだら1ピッチで降りられるみたいです。

急遽の大滝登攀でしたが、とても満足度の高いクライミングでした。オススメ!

 

【2024年8月25日】比良 楊梅の滝 雄滝・雌滝登攀(沢登り)ついでに獅子岩クライミング

 

雌滝終了点より

楊梅の滝(ようばいのたき)は滋賀県一の落差を誇る滝(らしい)です。雄滝は40m、雌滝は15m。この土日は立合川に行こうと計画していたものの、微妙な天気予報によりナル谷の大滝登攀に変更。ところがアプローチ道が通行止めのため、さらに楊梅の滝登攀に変更となりました。ヌメると聞いていたが、割と快適に登攀できました(8/23の記録あり。ブラッシングされたのかも)。水も暖かく、私はTシャツ一枚でシャワーを浴びても寒くなかったです。ついでに落ち口すぐ上の獅子岩もクライミング

●メンバー:私、Kさん

●装備:一般遡行装備+登攀具 プロテクションはカム、ボールナッツを使いました。クラックが豊富であったため、基本カムでプロテクションを取りました。残地もあり。でかいクラックもあるのでカムは#2位までは持って行った方が良いかもしれません。

●体感沢グレード:大滝登攀のため無し

体感ピッチグレード

雌滝:Ⅳ+
雄滝1p目:Ⅳ
雄滝2p目:Ⅳ+

※薬研の滝は飛ばしてしまったので無し

フリクション:たまにヌルヌルだが、おおむね良好。

靴はラバーの沢靴のみで問題なし。立ちこんでいくムーブもあるので心配だったらクライミングシューズを持っていくと良いです。

●下山難易度:容易

獅子岩のアプローチ道から西側尾根の登山道に接続する踏み跡があるが、雄滝左岸から下った方が早いです。落ち口からハンマーを落としてしまったので下まで取りに行ったが、徒歩で問題なく降りれました。

●遡行図:なし

●アクセス:グーグルマップで楊梅の滝で検索。比良山岳センターの奥に遊歩道前駐車場(約6台分)有り。

●コースタイム:略 獅子岩ライミング含めて行動時間3時間位。

楊梅の滝(雌滝・雄滝)クライミング

雌滝

 

登攀ルート

駐車場から遊歩道を歩き、5分ほどで雌滝に到着。しっかりとした見学用のウッドデッキも整備されています。リードジャンケンで私が勝ったので、早速リードでトライ。

今回は上記の赤線ラインを登りましたが、色々な登り方ができそうです。細かいスタンスを拾うというよりもスメア気味にフリクションで登る感じです。左岸側に軟鉄ハーケンあり。落ち口には立派な終了点が設置されています。

ピッチグレードはⅣ+位が妥当だと感じました。中間地点のトラバースと滝口への乗越が核心かなと思います。

終了点よりフォローのKさん

薬研の滝

薬研の滝は左岸から容易に巻けるので今回はパスしました。看板には21mとありますが、実際に登攀するラインは6mほどです。

雄滝

1p登攀中のKさん

登攀ルート

雄滝到着。デカくてカッコいい。ここでリードを交代し、1p目をKさんが、2p目を私がリードしました。

まず1p目。強クライマーのKさんは問題なくサクッと登り、右岸の灌木を終了点としました。このピッチは水流をもろに受けますが、落ち着いて探せばガバが豊富なため快適に登れます。途中リングボルトとハンガーがあるほか、クラックも豊富です。

フォローで登る私と1p終了点から見下ろした写真

続いて2p目。リードを交代。灌木下側沿いにトラバースし流真に戻り、ルンゼ状になっているところを登っていきます。

最初のトラバースと終了点から

ルンゼ状に1カ所ハーケンがありました。一部フットホールドが少なくなり、フリクションを効かせてスメア気味に上がっていくポイントがあります。雌滝と同様しっかりとした終了点がありましたが、落ち口まで上がり立木で終了点を取りました。ロープは25mほど出しました。思ったよりも長かった。

獅子岩ライミング

雄滝登攀後はすぐ真上に獅子岩があるので、そのままクライミングしました。滝側のラインはパッと見Ⅳ級位のスラブなので、沢靴のまま登りました。残地ハーケンが多いので特にカム等は不要です。2ピッチ。裏側にもルートがあるようで、真新しいアンカーもあり、開拓中?この岩場は調べてもトポが全く出てきません。

帰りは懸垂で降り、踏み跡をたどると西側尾根の登山道に合流したのでそのまま下山。

滝に岩と充実のクライミングでした。

 

【2022年10月30日】 鈴鹿 滝洞谷 沢登り

 

今年度の沢納めということで、鈴鹿の滝洞谷へ再訪。今回は天気も良く水にぬれないだろうということで、デジ一を片手に遡行を楽しんできました。

●メンバー:私、IVOGさん、NTくん

●装備:一般遡行装備+登攀具 プロテクションはカム、ナッツ類を使った。A1があるのでアブミも必要(2~3個)

●体感沢グレード:3級位 2~5級と様々な評価があるが、コンディションに関わらず3級位が妥当だと思う。滝洞谷を登って5級の沢行くぞ!ってなると危険な気もする。

体感ピッチグレード

洞窟ゴルジュ:A1 
井戸底ゴルジュ下部:Ⅳ+
井戸底ゴルジュ上部:Ⅳ+

※井戸底ゴルジュ上部は2018年時より1.5~2mほど埋まってしまい、難易度が下がったようだ。
迷路ゴルジュ:Ⅲ

雨でヌルヌルだと1グレードアップくらい?

フリクション:ヌルヌルのコケ。登攀があるのでラバー必須。

今回もクライミングシューズは使わず沢靴のみで登攀した。

●見所:石灰岩ゴルジュ

●下山難易度:容易

2018年に行った時と地形図上の破線が変わっている。新しく道ができた??

以前は急斜面を踏み跡便りに下った気がするが、今回は茶野からの下山ルートは明確な踏み跡があり、容易に降りることができた。

●遡行図:『関西起点沢登りルート100』

 ※一本道なので遡行図は不要。

●コースタイム

駐車場8:40…洞窟ゴルジュ9:10…井戸底ゴルジュ下部10:20…井戸底ゴルジュ上部11:00…迷路ゴルジュ11:40…ゴルジュ終了12:30…茶野13:30…駐車場14:20

 

●ルート図

遡行

スタート~入渓

墓地前のスペースに車を停め、出発。堰堤を過ぎるとすぐに人面岩に到着です。やっぱり腐り水が溜まっていたため巻き。前回同様に右岸の灌木から懸垂で川床に降り立ちました。

いきなり臭い水たまり。両足を目一杯開いてステミング気味に突破。身長低い人にはお助けヒモ出した方が良いかも。

洞窟ゴルジュ 8m A1

少し進むと早速洞窟ゴルジュへ到着。前回は私が洞窟ゴルジュと井戸底ゴルジュ上部をリードしたため、今回はそれぞれリードしていない方をということでイボGさんリード。危なげなくアブミをかけてA1。終了点は残地ハーケンと新しめのスリングがかかていました。

トラバースライン下の釜は汚くて深いのでギアの落下に注意。プロテクションはカム、トライカムを使用しましたが、残地ハーケンも3カ所くらいありました。

 

井戸底ゴルジュを超えるとヒールフックの岩。前回同様私はステミングで、イボGさんはヒールフック気味にかきこみ突破。

いい感じに登れる石灰岩ゴルジュを進んでいくと。

井戸底ゴルジュに到着。

 

井戸底ゴルジュ下部 7m Ⅳ+

井戸底ゴルジュの下からは本当に井戸のようにぽっかりと空を眺めることができます。ここは私がリード。ホールドが縦を向いており登るにつれてクラックが細くなっていきますが、手はガバなので落ち着いて足をフットジャム気味に登れば問題なく登れます。体感グレードⅣ+位?

上の方はプロテクションが取れなくなってきますが、段々寝てくるのでここまでくれば大丈夫です。終了点は落ち口のチョックストーンで取ります。

井戸底ゴルジュ上部 7m Ⅳ+

ここはイボGさんに交代。ここは右側のスラブ上の枯滝も登れるようですが、前回同様カンテ沿いを登攀。ちなみに釜には前回無かった落石があり1.5~2m位釜が上がった??ため難易度は下がった?感じです。

渓相の変化

2018年と比べてみると差異がわかります。前はもっと苦しんだよなあ??と思い調べてみると案の定埋まっていました・・。ゴルジュが埋まっていくのは悲しいですね。

そんなこともあり、前回は下部からヌルヌルでフリクションが効かなかったためA0を混じえて登攀しましたが、今回はバッチリ乾いていたため問題なく突破。落ち口の滑り台スラブをフリクションで越えていくのがいやらしいです。プロテクションはカムとナッツを使用。終了点は残地ハーケンにて。

ここを過ぎると汚い釜。なんか落石が堆積して浅くなっているような気がします。また、気になるのが左岸の水面から2.5m位の高さにハーケンが打ってある点です。現状打つこと自体難しい高さにあるので、以前はメチャ釜が深かったのか、高さがあったのか、渓相が著しく変わったのかもしれません。

いずれにせよ前回は腰まで浸かり突破しましたが、今回はひざ下くらい。動物の死骸もなくラッキー。

こはちょっと高いので不安な人はロープを出すとよいかも。ここを超えるとカモシカの滑落死骸を発見。

迷路ゴルジュ 30m4段 Ⅲ

迷路ゴルジュ。石灰岩ゴルジュの見栄えとしてはここが一番良い。

ここは私がリードの予定でしたが、折角なので新人のNTくんがリード。終了点は2段目右岸にカムで。ここでロープをしまい、4段目はフリーで突破。この4段目は前回は雨でぬれてツルツルだったので難儀しましたが、今回は乾いていたので難なく突破。

4段目の滑り台を登るNT君。

ここを超えると最後の釜。前回は胸まで浸かりそうだったのでパスしましたが、今回はちゃんと突破。

ここを過ぎると平凡な渓相に。平凡とは言いますが石灰岩ゴルジュを超えた後だととても癒されます。ここで装備を解除して茶野方面へ。

茶野~下山

駐車場までは紅葉色づく中斜面を登り、茶野経由で下山のルートを取る。NT君は新人ではあるが大学ワンゲル部で鍛わった体力モンスター。超スピードに30代2名は付いていくのがやっと。あっという間に茶野へ。茶野は地元民から人気の様で、いい感じのおじさんたちでにぎわっていた。

ここから北側の破線沿いに下山。林業従事者のルートができたのか、地形図上の破線ルートも変わり、前回は急斜面を踏み跡沿いに下ったが、立派な登山道ができていた。このルートはいつからあったのかはわかりませんが、いずれにせよ楽に下山できました。

思ったよりも早く下山できたのでそのまま帰宅。

今回2度目の滝洞谷でしたが、やっぱり素晴らしい沢?でした。

またそのうちこよう。