【2025年6月29日】比良 八池谷 貴船の滝 登攀 (沢登り+リトル比良クライミング
コバさんと日帰りでどこか行こうという話になり、前々から気になっていた八池谷貴船の滝を提案したところ、快諾いただき登攀してきました。
八池谷自体は記録も多くメジャーな谷となるため省略します。
装備・アクセス情報
●メンバー:私、コバさん、Kさん
●装備:一般遡行装備+登攀具 プロテクションはカム#0.5~#3を使用。
ハンド~フィストサイズのクラックが最初のテラスから上までつながっており、細かいのは不要です。
●体感沢グレード:1級
体感ピッチグレード
貴船の滝:V 上のテラスに乗るのにクライミングっぽいムーブが出てきて核心か
●フリクション:登攀ラインは良好。下は少しヌメります。
私とコバさんはゴムソールの沢靴。Kさんはフェルトで登りました。スメアでフリクションを効かせるシーンは無いので、どちらでもいけます。
●下山難易度:容易。登山道沿い
●遡行図:『関西起点沢登りルート100』ほか
●コースタイム:略 休憩含めて行動時間2時間半位。
●アクセス:ガリバ―村駐車場(500円)
登山者用駐車場とキャンプ場利用者駐車場は分かれているので注意。
●ルート図:略
貴船の滝 登攀
登攀詳細


登攀ルートはロープのとおり。リードはコバさん。
●取り付き
左岸側からトラバースしてクラック沿いに取り付きます。
1段目のテラス状に上がる箇所と、テラスの上に古いハーケンとスリングが確認できました。
●核心ムーブ(2段目のテラスまで)
クラック左のガバカチと、左側のホールドを使います。
左のホールドに足を上げ、右足はハイステップ。
左側のホールドばかり使うため、左足に乗るときに体が少し振られます。
コバさんとKさんはヒールフックを使って体を安定させていました。
●2段目より上
草付き。草の陰に隠れたホールドが見つけられれば容易。
●終了点
滝上にしっかりとした終了点あり。
登攀具を片付けたら、滝上はすぐ登山道。下山はあっという間でした。
駐車場に着いたのが11:30頃。コバさんが近くにあるリトル比良の岩場を偵察したいということなので、そのままリトル比良のクライミングエリア(693mブロック)へ。
アプローチは思ったよりも遠く、灼熱の中片道40分の山歩き。さっきまで涼しい沢に居たのに汗だくです。

岩場到着。ルートは5本。終了点は錆びたリングボルト4本。中間支点も錆びた古いRCCボルトしかありませんでした。

全く持ってリードなどする気が起こらないため、ディスカバリー10bとギャラクシー11b?をトップロープで登りました。ギャラクシーはルートがよくわからなかったです。

コバさんはグランドファンタジー11bcをしっかりリードトライ。
気づけば沢よりも長い時間クライミングし、16時ごろ下山。水もスッカラカンで、2㍑ペットボトルを一気飲み。いい汗かきましたわ。
越後駒ヶ岳 水無川 オツルミズ沢 沢登り 【2024年10月13~14日】

ずっと行きたかった沢の一つ、オツルミズ沢に行ってきました。
●メンバー:Kさん
●アクセス:越後三山森林公園駐車場に駐車
●装備:一般遡行装備+登攀具(50mロープ)
※カムは#3まで持っていったが、ほぼ出番なし。チェーンスパイク持って行きましたが、使いませんでした。
※割と泳がされますので、防寒はしっかりと。
●沢グレード:4級+
●フリクション:とても良い。ラバー一択
●下山難易度:登山道があり容易。ただし1800m一気に降りるのでそれなりに疲れます。
●遡行図:『渓谷登攀』、『沢登り銘渓62選』
●テン場:80m滝を越えたあとも割とある。増水には注意
●その他:
事故記録が多い沢ですが、行ってみるとその理由も頷ける内容でした。
大滝はどれもⅢ級~Ⅳ級位なので登り自体は難しくないですが、絶対に落ちられません。また、終始小難しい滝が連続するので、いちいちロープを出していても時間的リスクが高まります。そのため、ある程度の悪いところはフリーで越えられる突破力・クライミング力が必須です。少なくともカグラ滝が難しいと思うようであれば引き返した方がよいでしょう。
さらに、巻きやルートファインディングにおいて、雪渓や草付きの状態によって判断が必要な状況が多いです。変に登り過ぎると詰むので、なるべく大高巻きを避けるようにするのがポイントです。
●コースタイム:
1日目
駐車場(6:10)…オツルミズ沢出合(6:30)…カグラ滝(7:00)…サナギ滝(8:20)…サナギ滝落ち口(11:00)…80m滝(12:30)…80m滝落ち口(13:20)…テン場(16:00) 10h
2日目
テン場(6:40)…水場(8:00)…越後駒ヶ岳(8:30)…駐車場(11:30) 5h
日帰りでも良いかもしれないですが、下山道も含めて終始最高の景観なので、宿泊がオススメ。
●入浴:千寿温泉千年の湯 食事処有り
ルート図

遡行記録:1日目
入渓

岐阜の養老あたりでKさんと合流し、遠路はるばる6時間。3時間弱の仮眠でフラフラしながらスタート。越後三山森林公園駐車場は広く、トイレもしっかり整備されています。

ぬかるんだ林道を歩いていくと、20分ほどでオツルミズ沢出合いに到着。ここから少し進むとカグラ滝まで10分の巻き道があるみたいですが、折角なので出合いから入渓しました。この滝は直登。

登るとすぐに泳いで登る滝に出ます。寒いし、いきなり濡れたくないので左岸のルンゼから巻きました。
カグラ滝


結局そのまま右岸をトラバースし、カグラ滝まで巻きました。いきなりの大滝なので、ロープを出し私がリードで右側を登りました。グレードはⅢ級位で難しくは無いです。途中3カ所ハンガーがありました。


カグラ滝を越えると小滝が続きますが、どれも登れます。

カグラ滝から20分ほどでゴルジュ入口到着。雪渓はありませんでした。
ここも実は登れる滝が続くようで、ゴルジュ内を突破する方が良いみたいですが、パッと見登れなさそうに見えたため、右岸巻きを選択してしまいました。
オブザベ力不足ですね。

右岸のルンゼから尾根に乗ります。このすぐ先にボロい懸垂支点がありました。

ゴルジュを上から。


ルートファインディングを含め、40分ほどかけて適当なところから沢に復帰。
立った草付きが多いため、あまり登り過ぎると沢への復帰が大変になりそうです。
なるべくコンパクトに巻くようにしましょう。

奥の方にサナギ滝が見えます。

30m滝。ここは定石通り左からフリーで直登。Ⅲ級位。
サナギ滝

滝を登ると目の前にサナギ滝が現れます。すごい迫力!
写真で見ると全然伝わらない感動的なデカさです。

大休憩をとってからサナギ滝の巻きに入ります。
下部はハングしているので不可。右岸の尾根から取り付きます。皆同じようなルート取りをしているらしく、草付きは明確な踏み跡あり。ルートは赤線ラインです。


見た目より足場がしっかりしており、~Ⅲ級位の登りです。
フリーでガンガン高度を上げていきます。

上段をトラバース。高度感はありますが、足場がしっかりしており灌木もあります。

トラバースするKさん

トラバースしてから右岸側を周った凹角を登り、滝上に出ます。体感Ⅳ級位。
ここはKさんがリードで登りました。クラッククライミングになるかと思いましたが、ホールドが豊富なので快適に登ることができます。ビレイ点、中間、終了点に残地ハーケンが2枚ずつあったため、カムは終了点のバックアップのみ使用しました。

落ち口から。ここで後続の日帰りパーティーが追いついてきました。

サナギ滝からもずっと小滝とゴルジュが続きます。このままゴルジュを進もうとしたところでトラブルが。

なんとゴルジュ内に牡鹿が迷い込んでいました。両壁はどちらも立っているため逃げ出すこともできず、ゴルジュ内で私たちを警戒して大暴れ。ここから先はゴルジュ突破していく方が良いのですが、鹿の危険性が高いのでやむを得ず左岸を巻きました。

これが結構悪く、ボロボロの岩を登って悪い草付きをトラバースしていきます。今回のオツルミズ沢で一番緊張するところでした。

鹿の居たゴルジュを上から眺めたところ。本来ならばゴルジュ内を突破&小さく巻いて進むのがベストみたいです。

適当な灌木から懸垂で沢に降り、ゴルジュを進みます。ひたすら滝が続き、泳ぎもありますが、高巻きに比較して安全に進めます。
80m滝

ゴルジュを越えると80m滝に到着。前衛滝があるため、スケール感はすごいです。
右岸からも左岸からも行けるようです。今回は赤点の右岸ルートから滝の途中で左岸に移るルートで登りました。
この滝も歩き~Ⅲ級位の登りになるため、ロープは出さずフリーで登りました。

前衛滝落ち口へのトラバースは高度感があって怖いです。


80m滝。結構寝ておりフリクション抜群のため快適に登れます。途中左岸に移り、滝上へ。落ち口は少しヌメりが出てきますので慎重に。

80m滝が終わったらもうそんなに大きな滝や大高巻きをするような場面はありませんが、ひたすら滝が続きます。

滝上の幕営適地っぽいところ。薪も取れそうでしたが、まだ時間も早いため先に進みました。どの河原も増水したら逃げ場がなくヤバそうです。ちょくちょく幕営適地がありますので初日にできる限り上へ上へ進んでしまった方が良いと思います。

ひたすら滝を越えていきます。どの滝も微妙に巻きや登りが悪いです。できる限り水線に近づいて、小さく登ります。
雪渓ポイント

雪渓ポイント。少しだけ残っていました。

雪渓奥の滝。ここは右岸のルンゼから登りましたが、左岸のバンドに上がっても登れるみたいです。


それからもひたすら滝が続きます。ちょうど日が陰ってきたタイミングで幕営適地を見つけたので、ここで行動終了としました。フラットで快適でしたが、薪も何も無く焚火はできず、夜は寒かったです。
遡行記録:2日目

明け方に目が覚めましたが、寒くてシュラフから出る気が起こらず6時過ぎになってやっとダラダラと準備をしてスタート。
大西良治さんの記録を見ると出発が8時となっておりなんでこんなに遅いんだろうと思いましたが、同じく10月に入ってからの遡行となり、寒くてやる気が出てこなかったのかもしれません。

2日目もひたすら滝を登らされます。進むにつれて段々と源流っぽい雰囲気になってきます。

二股。ここまでくると殆ど水が無くなってきます。

出発から1時間半ほどで避難小屋水場につきました。厳しい沢だったので人工物が出てくると嬉しいです。ここから踏み跡をたどるとすぐに小屋につきます。

駒の小屋。天気も良いので宿泊客でにぎわっています。避難小屋かと思っていましたが、管理人もおりしっかりとした山小屋です。


越後駒ヶ岳山頂を踏んでから下山。標高差にして1800m、3時間ほどの下りで結構な急勾配ですが、天気も最高で素晴らしい景観を楽しみながら下山できました。
帰りは温泉に入ってから魚沼産コシヒカリを購入して帰宅。ここから養老まで渋滞も入れて約7時間半。移動含め全体的にしんどく手ごわい沢でしたが、景観や内容は素晴らしく今シーズン最高の沢納めとなりました。
鈴鹿 蛇谷 沢登り【2024年9月23日】

3連休の最終日は天気が良さそうだったので、前職の後輩を誘って久々に蛇谷に行ってきました。関西起点には「へびたに」とルビがふってありますが、「じゃたに」が正しいそうです。
記録を見てみると前回来たのは7年前。時が経つのは早い。
最近はブログをサボってましたが、意外と参考にして貰っている声を聞くので再開しました。情報の多い沢は簡単に書きながら続く限り頑張ろうかなと思った次第です。
●メンバー:Yちゃん
●アクセス:宇賀渓駐車場に駐車(P代500円)
いつのまにか自動ゲートに変わってました。
●装備:一般遡行装備小さな滝登りが連続するので、初心者がいるときは補助ロープを持っていくと便利。●体感沢グレード:2級
●フリクション:良い。ラバーでもフェルトでもOK。
最初は花崗岩ですが、途中から堆積岩になり滑ってきます。
●見所:いい感じに登れる小滝群
●下山難易度:容易。登山道を降りる。
●遡行図:『関西起点沢登りルート100』より
●コースタイム:駐車場(8:45)…竜ヶ岳山頂(12:30)…駐車場(14:20)
金山尾根経由で下山。道がきれいになってました。
ルート図

遡行

宇賀渓駐車場に車を停め置き準備をしてスタート。いつのまにかここも綺麗になっており、ゲートは自動ゲートとなり、靴洗い場や綺麗なカフェができていました。靴洗い場は前からあったかも。しばらく林道を歩き、吊り橋あとから宇賀渓本流へ。

ホタガ谷。こちらも良い谷です。

しばらく明るい本流を進んでいくと、魚止めの滝に到着。ここは左岸を登れますが、すぐ脇に登山道があるので巻き。


分岐。本流側(左)が燕滝。右側の蛇谷にも滝がかかりますが、右から容易に登れます。

すぐに立派な13m2段。右岸から木伝いで簡単に登れます。

五階滝。左岸に残地ロープがあり登れますが、右岸にも明瞭な踏み跡があります。


あとはひたすら登れる小滝が続きます。途中適宜補助ロープを出しながら適当に登ります。


沢が細くなり竜ヶ岳に近づいてくるとともに、地質も花崗岩から変成岩-砂岩になり、沢の雰囲気が変わってきます。


水が切れると草原に。超爽やかで歩きやすいですが、昔は笹薮だったそうです。シカの食害によりほぼハゲ山となりました。

山頂!!装備を解除し、金山尾根から下山。そういえば、何年か前は金山尾根通行止めになってたような気がしましたが、いつのまにか復旧したんですね。木道やトイレブース、避難小屋があったりとメチャクチャ綺麗になってました。

日本山岳遺産になったらしいです。なんだ日本山岳遺産って??恥ずかしながら知らなったので調べてみたところ、山と渓谷社等により設立した日本山岳遺産基金という団体が認定し、登山道整備などを補助するものらしいです。
素晴らしい団体だと思いますが、遺産というワードをつけずに、日本山岳保全基金、とかの方がしっくりくる気がします。あくまでも個人的な感想。

竜ヶ岳。1時間ちょっとで下山。爽やかな沢でした。
【2024年9月21日】南紀 ほしやたわの滝(ほしやわたの滝)登攀 (沢登り)

3連休は前職の後輩とともに伊藤新道の予定でしたが、秋雨前線の停滞により中止。ところが天気予報はコロコロ変わり、1日目、3日目は天気が良さそう。Kさんの都合が合い、念願のほしやたわの滝(ほしやわたの滝)に行ってきました。
滝の名前は「ほしやたわの滝」が正式名称とのことですが、「ほしやわたの滝」と言い間違えて呼ばれることが多いようです。それにしても、「ほしやたわ」という意味はどういう意味なんでしょうか。
装備・アクセス情報
●メンバー:私、Kさん
●装備:一般遡行装備+登攀具 プロテクションはカム、ボールナッツを使用。
ボールナッツがバチ効きのリスが多く大活躍。ハーケンは1枚も打たなかったです。2、3p目はそれぞれ#3番を使うと良い箇所があります。終了点中間支点ともに残地は無かったです。
●体感沢グレード:大滝登攀のため無し
体感ピッチグレード
1p目:Ⅳ+ ガバ多めだけどヌメる
2p目:V ルンゼ状を登るのが悪い
3p目:Ⅴ- 最初の2歩だけ細かいがあとはドガバ
●フリクション:ヌメる箇所多いが、乾いているところは良好。
靴は最初の1,2p目はラバーの沢靴のみで登攀しました。3p目は細かそうだったのでクライミングシューズを履きました。2pは乾いておりクライミングシューズか沢靴かで難易度が大分変わると思うので、心配だったらクライミングシューズの持参をオススメします。濡れている場所はヌメるのでブラシを持っていきましょう。
●下山難易度:容易
灌木により懸垂下降後、往路下山。
●遡行図:なし
●コースタイム:略 休憩含めて行動時間4時間位。
●アクセス:Googleマップで下記の位置へ
https://maps.app.goo.gl/Zy2yN2BW3oB2zkeu8
ルート検索すると北側の県道780号を通るルートを指示されますが、峠越えで大変でした。南側の国道168号からアクセスしましょう。国道から林道に入ると未舗装路が出てきますので、車高低い車は要注意。駐車スペースはヘアピンカーブの入渓地点すぐ手前に広場があります。
●ルート図

遡行
入渓~ほしやたわの滝


ヘアピンカーブの位置に階段が設置されており、そのまま歩道になっています。恐らく引水パイプの管理道だと思いますが、そのまま滝への分岐まで続いています。5分ほど歩くと滝への分岐出合いです。


分岐を進むと柱状節理の破片が堆積しており、しばらくするとほしやたわの滝が見えてきます。滝まで徒歩15分程度。メチャクチャ好アクセスです。滝自体は高低差50mくらい。9月下旬に差し掛かっていますが、まだまだ気温が高く汗が吹き出します。
ほしやたわの滝クライミング
登攀ルート

ちょっと休んで登攀準備。前回の楊梅の滝では私が先行だったので、今回はKさんに先行してもらいました。1,3pをKさん、2pを私がリードしました。
1p目


Kさんリード。左岸右岸どちらからでも登れるみたいですが、左岸からテラスをトラバースして右岸に上がっていくライン取りで、終了点は右岸テラスにとりました。
ヌメりが強いのと朝イチのリードなので慎重に。ヌメりますがガバが多いのでフォローは快適です。リスやクラックも丁度良くあるのでカムとボールナッツのみで問題なくプロテクションが取れます。
体感グレードはヌメりも考慮してⅣ+位でしょうか。
2p目


私がリード。柱状節理の凹角から灌木帯まで登ります。終了点は上部の灌木で取りました。乾いているのでフリクションは良かったですが、最初の凹角が思ったよりも悪く、時間をかけてしまいました。
他の記録を見ていると様々なムーブで登られているようですが、私は草付側のフットホールドから左壁にステミング気味に体を上げて、右向きのガバとカチを取り、右足のフットホールドに立ちこんで上がりました。
左壁のクラックにはキャメロット#3がバチ効きです。
個人的にはこの滝の核心部は2p目だと思います。ステミングからの立ちこみが気持ち悪いです。またフットホールドもスローパ―気味で、やわらかい沢靴だとすっぽ抜けそう怖いです。ここからクライミングシューズを履いても良いかもしれません。
とは言え、結局のところ沢靴で落ちずに登れる程度なので体感グレードはV位でしょうか。
3p目

Kさんリード。灌木からバンドをトラバースし、流真左側から登ります。終了点は滝上の灌木に。
遠めに見るとメチャクチャホールド細かく、とても登れるようには見えません。事前情報が無ければ灌木沿いに上がってしまいそうです。念のため二人ともここでクライミングシューズに履き替えました。
実際登ってみると、細かいのは最初の二歩だけで、落ち口まで硬いフレーク状のドガバが続き、プロテクションもいい感じに取れます。ヌメりもそんなにないです。最初にルート引いた人はすごい。
高度感があって最高のピッチです。この滝を登るときは3p目をリードし、2p目は誰かになすりつけるのがベストでしょう。
体感グレードはV-位です。
バンド上から見下ろすとこんな感じです。


滝上にはさらに8m滝が続き、それを越えるとナメ床になります。少し進んで往路下山。懸垂下降2ピッチで降りましたが、50m繋いだら1ピッチで降りられるみたいです。
急遽の大滝登攀でしたが、とても満足度の高いクライミングでした。オススメ!
【2024年8月25日】比良 楊梅の滝 雄滝・雌滝登攀(沢登り)ついでに獅子岩クライミング

楊梅の滝(ようばいのたき)は滋賀県一の落差を誇る滝(らしい)です。雄滝は40m、雌滝は15m。この土日は立合川に行こうと計画していたものの、微妙な天気予報によりナル谷の大滝登攀に変更。ところがアプローチ道が通行止めのため、さらに楊梅の滝登攀に変更となりました。ヌメると聞いていたが、割と快適に登攀できました(8/23の記録あり。ブラッシングされたのかも)。水も暖かく、私はTシャツ一枚でシャワーを浴びても寒くなかったです。ついでに落ち口すぐ上の獅子岩もクライミング。
●メンバー:私、Kさん
●装備:一般遡行装備+登攀具 プロテクションはカム、ボールナッツを使いました。クラックが豊富であったため、基本カムでプロテクションを取りました。残地もあり。でかいクラックもあるのでカムは#2位までは持って行った方が良いかもしれません。
●体感沢グレード:大滝登攀のため無し
体感ピッチグレード
雌滝:Ⅳ+
雄滝1p目:Ⅳ
雄滝2p目:Ⅳ+
※薬研の滝は飛ばしてしまったので無し
●フリクション:たまにヌルヌルだが、おおむね良好。
靴はラバーの沢靴のみで問題なし。立ちこんでいくムーブもあるので心配だったらクライミングシューズを持っていくと良いです。
●下山難易度:容易
獅子岩のアプローチ道から西側尾根の登山道に接続する踏み跡があるが、雄滝左岸から下った方が早いです。落ち口からハンマーを落としてしまったので下まで取りに行ったが、徒歩で問題なく降りれました。
●遡行図:なし
●アクセス:グーグルマップで楊梅の滝で検索。比良山岳センターの奥に遊歩道前駐車場(約6台分)有り。
●コースタイム:略 獅子岩クライミング含めて行動時間3時間位。
楊梅の滝(雌滝・雄滝)クライミング
雌滝



駐車場から遊歩道を歩き、5分ほどで雌滝に到着。しっかりとした見学用のウッドデッキも整備されています。リードジャンケンで私が勝ったので、早速リードでトライ。
今回は上記の赤線ラインを登りましたが、色々な登り方ができそうです。細かいスタンスを拾うというよりもスメア気味にフリクションで登る感じです。左岸側に軟鉄ハーケンあり。落ち口には立派な終了点が設置されています。
ピッチグレードはⅣ+位が妥当だと感じました。中間地点のトラバースと滝口への乗越が核心かなと思います。

薬研の滝

薬研の滝は左岸から容易に巻けるので今回はパスしました。看板には21mとありますが、実際に登攀するラインは6mほどです。
雄滝


雄滝到着。デカくてカッコいい。ここでリードを交代し、1p目をKさんが、2p目を私がリードしました。
まず1p目。強クライマーのKさんは問題なくサクッと登り、右岸の灌木を終了点としました。このピッチは水流をもろに受けますが、落ち着いて探せばガバが豊富なため快適に登れます。途中リングボルトとハンガーがあるほか、クラックも豊富です。


続いて2p目。リードを交代。灌木下側沿いにトラバースし流真に戻り、ルンゼ状になっているところを登っていきます。


ルンゼ状に1カ所ハーケンがありました。一部フットホールドが少なくなり、フリクションを効かせてスメア気味に上がっていくポイントがあります。雌滝と同様しっかりとした終了点がありましたが、落ち口まで上がり立木で終了点を取りました。ロープは25mほど出しました。思ったよりも長かった。
獅子岩クライミング



雄滝登攀後はすぐ真上に獅子岩があるので、そのままクライミングしました。滝側のラインはパッと見Ⅳ級位のスラブなので、沢靴のまま登りました。残地ハーケンが多いので特にカム等は不要です。2ピッチ。裏側にもルートがあるようで、真新しいアンカーもあり、開拓中?この岩場は調べてもトポが全く出てきません。
帰りは懸垂で降り、踏み跡をたどると西側尾根の登山道に合流したのでそのまま下山。
滝に岩と充実のクライミングでした。
【2022年10月30日】 鈴鹿 滝洞谷 沢登り

今年度の沢納めということで、鈴鹿の滝洞谷へ再訪。今回は天気も良く水にぬれないだろうということで、デジ一を片手に遡行を楽しんできました。
●メンバー:私、IVOGさん、NTくん
●装備:一般遡行装備+登攀具 プロテクションはカム、ナッツ類を使った。A1があるのでアブミも必要(2~3個)
●体感沢グレード:3級位 2~5級と様々な評価があるが、コンディションに関わらず3級位が妥当だと思う。滝洞谷を登って5級の沢行くぞ!ってなると危険な気もする。
体感ピッチグレード
洞窟ゴルジュ:A1
井戸底ゴルジュ下部:Ⅳ+
井戸底ゴルジュ上部:Ⅳ+
※井戸底ゴルジュ上部は2018年時より1.5~2mほど埋まってしまい、難易度が下がったようだ。
迷路ゴルジュ:Ⅲ
雨でヌルヌルだと1グレードアップくらい?
●フリクション:ヌルヌルのコケ。登攀があるのでラバー必須。
今回もクライミングシューズは使わず沢靴のみで登攀した。
●見所:石灰岩ゴルジュ
●下山難易度:容易
2018年に行った時と地形図上の破線が変わっている。新しく道ができた??
以前は急斜面を踏み跡便りに下った気がするが、今回は茶野からの下山ルートは明確な踏み跡があり、容易に降りることができた。
●遡行図:『関西起点沢登りルート100』
※一本道なので遡行図は不要。
●コースタイム
駐車場8:40…洞窟ゴルジュ9:10…井戸底ゴルジュ下部10:20…井戸底ゴルジュ上部11:00…迷路ゴルジュ11:40…ゴルジュ終了12:30…茶野13:30…駐車場14:20
●ルート図

遡行
スタート~入渓



墓地前のスペースに車を停め、出発。堰堤を過ぎるとすぐに人面岩に到着です。やっぱり腐り水が溜まっていたため巻き。前回同様に右岸の灌木から懸垂で川床に降り立ちました。

いきなり臭い水たまり。両足を目一杯開いてステミング気味に突破。身長低い人にはお助けヒモ出した方が良いかも。
洞窟ゴルジュ 8m A1



少し進むと早速洞窟ゴルジュへ到着。前回は私が洞窟ゴルジュと井戸底ゴルジュ上部をリードしたため、今回はそれぞれリードしていない方をということでイボGさんリード。危なげなくアブミをかけてA1。終了点は残地ハーケンと新しめのスリングがかかていました。
トラバースライン下の釜は汚くて深いのでギアの落下に注意。プロテクションはカム、トライカムを使用しましたが、残地ハーケンも3カ所くらいありました。


井戸底ゴルジュを超えるとヒールフックの岩。前回同様私はステミングで、イボGさんはヒールフック気味にかきこみ突破。


いい感じに登れる石灰岩ゴルジュを進んでいくと。

井戸底ゴルジュに到着。
井戸底ゴルジュ下部 7m Ⅳ+


井戸底ゴルジュの下からは本当に井戸のようにぽっかりと空を眺めることができます。ここは私がリード。ホールドが縦を向いており登るにつれてクラックが細くなっていきますが、手はガバなので落ち着いて足をフットジャム気味に登れば問題なく登れます。体感グレードⅣ+位?
上の方はプロテクションが取れなくなってきますが、段々寝てくるのでここまでくれば大丈夫です。終了点は落ち口のチョックストーンで取ります。
井戸底ゴルジュ上部 7m Ⅳ+


ここはイボGさんに交代。ここは右側のスラブ上の枯滝も登れるようですが、前回同様カンテ沿いを登攀。ちなみに釜には前回無かった落石があり1.5~2m位釜が上がった??ため難易度は下がった?感じです。
渓相の変化

2018年と比べてみると差異がわかります。前はもっと苦しんだよなあ??と思い調べてみると案の定埋まっていました・・。ゴルジュが埋まっていくのは悲しいですね。
そんなこともあり、前回は下部からヌルヌルでフリクションが効かなかったためA0を混じえて登攀しましたが、今回はバッチリ乾いていたため問題なく突破。落ち口の滑り台スラブをフリクションで越えていくのがいやらしいです。プロテクションはカムとナッツを使用。終了点は残地ハーケンにて。


ここを過ぎると汚い釜。なんか落石が堆積して浅くなっているような気がします。また、気になるのが左岸の水面から2.5m位の高さにハーケンが打ってある点です。現状打つこと自体難しい高さにあるので、以前はメチャ釜が深かったのか、高さがあったのか、渓相が著しく変わったのかもしれません。
いずれにせよ前回は腰まで浸かり突破しましたが、今回はひざ下くらい。動物の死骸もなくラッキー。

ここはちょっと高いので不安な人はロープを出すとよいかも。ここを超えるとカモシカの滑落死骸を発見。
迷路ゴルジュ 30m4段 Ⅲ


迷路ゴルジュ。石灰岩ゴルジュの見栄えとしてはここが一番良い。
ここは私がリードの予定でしたが、折角なので新人のNTくんがリード。終了点は2段目右岸にカムで。ここでロープをしまい、4段目はフリーで突破。この4段目は前回は雨でぬれてツルツルだったので難儀しましたが、今回は乾いていたので難なく突破。

4段目の滑り台を登るNT君。

ここを超えると最後の釜。前回は胸まで浸かりそうだったのでパスしましたが、今回はちゃんと突破。

ここを過ぎると平凡な渓相に。平凡とは言いますが石灰岩ゴルジュを超えた後だととても癒されます。ここで装備を解除して茶野方面へ。
茶野~下山



駐車場までは紅葉色づく中斜面を登り、茶野経由で下山のルートを取る。NT君は新人ではあるが大学ワンゲル部で鍛わった体力モンスター。超スピードに30代2名は付いていくのがやっと。あっという間に茶野へ。茶野は地元民から人気の様で、いい感じのおじさんたちでにぎわっていた。
ここから北側の破線沿いに下山。林業従事者のルートができたのか、地形図上の破線ルートも変わり、前回は急斜面を踏み跡沿いに下ったが、立派な登山道ができていた。このルートはいつからあったのかはわかりませんが、いずれにせよ楽に下山できました。
思ったよりも早く下山できたのでそのまま帰宅。
今回2度目の滝洞谷でしたが、やっぱり素晴らしい沢?でした。
またそのうちこよう。
【2022年7月2日】南アルプス戸台川 イワンヤ沢 沢登り(左股遡行右股下降)

滝洞谷やR口ルンゼ、そしてこのイワンヤ沢に存在する石灰岩ゴルジュは洞窟のように深く切れる威圧的な風景が魅力。ケイビングもやっていた身としては一度訪れたい場所でした。数年前の豪雨の影響か、WEB上の以前の記録とは渓相が全く異なっておりました。特にF3,F4に関しては数メートルの差異があり、水の力の凄まじさを実感する山行でした。
●メンバー:私、IVOGさん、TSちゃん
●装備:一般遡行装備+登攀具 プロテクションはハーケン、カム類を使った。アブミも必要。
全体的に岩が脆く、ハーケンが効きにくいため神経を使う登攀となった。
●体感沢グレード:4級位 沢としては非常に短く迷うところも無いが、登攀要素が強いため4級とした。
●フリクション:ヌルヌルのコケ。登攀があるのでラバーが良い。今回は私はラバーソールの沢靴、TSちゃんはフェルト、IVOGさんはフェルト→フラットソールで臨んだ。
●見所:圧倒的ゴルジュ
●下山難易度:容易
●遡行図:無し ※少なくとも2019年以前とは渓相が異なっています。
遡行図はイボGさんが書いてくれましたので、下記ご参照ください。
イワンヤ沢 左俣(右俣下降) 20220702 - 続 イボGの山
●コースタイム
仙流荘(6:10)=バス移動=戸台大橋(6:15)…戸台駐車場(6:30)…イワンヤ沢出会い(7:00/7:15)…二股(8:30)…左股遡行…左股ゴルジュ突破(12:50)…右股下降…二股(15:00)…イワンヤ沢出会い(16:00)…仙流荘駐車場(18:00)
※2022年7月2日現在、戸台駐車場までのルートが一般車両通行止めのため、戸台大橋までは南アルプス林道バスを利用した。
ルート図

遡行
スタート~出合


上にも書いた通り、法面部の土砂崩れのため戸台駐車場までの道が一般車両となっていたため、南アルプス林道バスに乗車し戸台大橋からスタート。南アルプス林道バスはシーズンに入ったこともあり長蛇の列。10台のバスを所有しているようだが、全て出払っても乗れないほどでした。
戸台駐車場からは30分ほど河原歩きを楽しむとイワンヤ沢出合いに到着。出合いから真っ白な石灰岩を見ることができ、ワクワク感が高まります。不要な荷物はここにデポしてスタート。
出合い~二股


出合いから進むとすぐに12m滝。ここは右岸にビッチリとトラロープがフィックスしてあります。



平凡な沢を進んでいくと、目の前にデカい石灰岩の岸壁が見えてきます。クリスシャーマが登ってそうなカッコイイ壁です。壁が見えると名物?の洞窟状滝に到着です。中に入ってみるとガッツリハングした滝。右岸から簡単に巻けます。


出合いから一時間ほどで二股に到着。覗いてみると、今までの穏やかな風景から一転して凄まじいゴルジュ。これぞ石灰岩ゴルジュ!素晴らしい!
ここで登攀具などの準備をして左股遡行開始。
左股遡行
F1 4m

F1は右側から上がり、チョックストーン左側をジャミング。下山後過去記録を見ると、下部の岩はもっと埋まっており、1mほど高くなったようです。
F2 8m 核心①


第1の核心。IVOGさんリード。下部が悪い。最初にフェルトソールで取りついてみるものの、全くフリクションを得られなかったようで、フラットソールのクライミングシューズに履き替えトライ。
中間に残地ハーケンあり。全体的にこの沢はリスに乏しく岩が脆いため、ハーケンを打ち込みにくいです。落ち口に半効きのハーケンを打ち突破。


滝の上の支点は滝上の残地ハーケンで。
F3 4m F4 7m 核心②


F3,F4は最初は私がリード。上部でIVOGさんにバトンタッチ。
詳細は後述しますが、以前はF3が第2の核心となるチョックストーン滝でF4は3mほどの滝だったようです。F3のチョックストーンが外れ、F4下部に堆積していた土砂も含めて軒並み流出したため、地形が変わったようです。ここが一番の核心でした。
F3は右岸からトラバースで問題なく超えられるものの、F4下部はツルツルでホールドも乏しくメチャクチャ悪い。
取りつきは5級くらいのボルダームーブで上部のガバを取り、マスターカムオレンジをきめる。ここから上部のハングまでは非常に悪く、IVOGさんとリードを交代しながらトライを重ねるもののどう頑張っても登れない。私もIVOGさんもフォールしマスターカムがぶっ飛ぶ。
何とかキャメロット0.75と1.0をきめてA0。ここで固め取りしたのは0.75をきめた岩がグラついていたからです。このクラックもいつ壊れるのか…。
上部はホールドが細かく岩がボロボロでプロテクションも取れず、沢靴での登攀に心が折れ、IVOGさんに交代(なすり付け)。IVOGさんは見事雄たけびを上げながら突破。ナイスクライミングでした。
ハング下は結局沢靴でもノーテンで登れましたが、プロテクションがとり難いのと細かいホールドに立ちこむムーブになるため(体感6~5級位のムーブ)、クライミングシューズを持って行った方が無難です。
渓相の変化


後日WEB上で過去の記録と照らし合わせてみると、F3の下部に落ちている岩がチョックストーンとしてF3落ち口上に挟まっていたことがわかりました。
また、F4の釜には土砂が堆積していたようです。おそらく右画像の黄点線ラインが以前の水面ラインとなります。赤点線は登攀ラインです。
こんなにデカい岩が流されてくなんて、想像もできないような増水があったのでしょう。いずれにせよ、以前の記録とは全く異なる状況になっているので遡行の参考になれば幸いです。
下記の記録と比較してみると変化がわかりやすいと思います。
※サワグルイ様、ClimbingAlone様、勝手にリンク張ってすみません。

F4を越えると渓相は穏やかになり、癒し系の沢に。少し進んだところで左岸が切れるのでそこから上がれば10分もかからず右股に降りることができます。
右股下降


右岸と左岸がアシメな滝の下から少し下ると右岸ゴルジュがスタートです。
今回は50mロープ2本で3ピッチの下降でした。中間支点が乏しいので1本だと滑り台で下降することになります。どの滝にもある程度の深さを持った釜があるので飛び込みで下降しても何とかなりそう。


残地支点。他ボルトなどは見られなかった(見落としていた?)です。
岩が脆いから残地ハーケンなどもすぐに落ちてしまうのかもしれません。


画像左はF7?昔はラダーがあったそうですが、何もありませんでした。
ぱっと見ツルツルで弱点が無く登るのは難しいというか無理って感じです。右股は下降のみなので気楽にゴルジュを楽しみながら降りることができました。右股も左股もものすごいゴルジュ!


F1。左側のクラックをエイドを交えて登るそうですが、左岸からも巻けそう。
無事ロープもスタックせず懸垂し、往路下山。復路は終バスの時刻を過ぎていたため仙流荘駐車場まで徒歩で帰りました。