
昨年度、お盆と悪天候で延期になっていたザクロ谷、やっといけました。水流真っ向勝負のパワームーブと荷揚げが続き、全体を通して難しくてしんどかったです。
とにかく、無事遡行できて良かった!パートナーのコバに感謝!
●メンバー:私、コバ
●アクセス:桂台に駐車
●装備:一般遡行装備+登攀具
ウェア:フルウェットスーツ
足回り:モンベルサワタビ
ロープ:40m
プロテクション:カム一式 〜#3
ハーケン等は使わなかった。
その他:
チョンボ棒は必須。
岩が脆くリングボルトはいつでも飛びそうなので、ジャンピング等一式あると良い。
●フリクション:とても良いが、苔の付いた岩は当然滑る。ラバー一択
●下山難易度:登山道があり容易。
●遡行図:『渓谷登攀』
●テン場:牛首。源頭部にもある。増水には注意
●コースタイム:
1日目
桂台(4:10)…ザクロ谷出合(7:00)…牛首(14:30)
2日目
牛首(5:30)…F25(6:45/7:30)…F34(8:40/9:40)…登山道出合(11:45)…桂台(14:30)
●入浴:舟橋立山天然温泉 湯めごこち食事処有り
※立山近くの温泉は激込みだったため、少し遠いスーパー銭湯へ
遡行記録:1日目

桂台ゲートに前夜着。ゲートが閉まっており、駐車場もないので、空いているスペースに駐車させてもらった。車内で仮眠をとって4時過ぎにスタート。


称名川第二発電所の導水管経由で雑穀谷へ。ここからザクロ谷出合いまでは特に何もない沢歩き。


7:00位にザクロ谷出合いに到着。ウェットスーツに着替えてスタート。水は思ったよりも温かく、フルウェットスーツだと暑いくらいだった。埋まってしまったF1は段差。
F2-F3

F2は見た目に反して登りやすい。裏を返せば、ここで苦労するようだとその後が厳しい。コバがリード後、荷上げに苦労したため、私は荷物を背負ったまま登った。

F3は右壁からカムエイドで抜けたが、結構悪かった。過去の記録と比べると水流が変わったようで、右側にも激しく水が落ちており、水流の中で手探りしながらカムを決めるのに難儀した。なお、残置支点は見当たらなかった。
F4


ザクロ谷屈指の映えポイントであるF4。抜けが少々いやらしいが、登攀自体は難しくない。右岸に残置ハーケンあり。
F5


続くF5が今回のザクロ谷最大の核心。結構時間を食ってしまった。なお、以前の記録と比較すると、左側のCSが抜けたようで水流が変わっている。初めは私がハンマー投げからのユマーリングを試みるも、途中でハンマーが抜けてフォール。コバに交代し、右からハンマー投げ+カム&ハンマーエイドで無事に抜けた。
上に抜けてみると、ハンマーはちょっとした浮石に引っ掛かっていただけだった。恐ろしい。

F5をやっと抜けてからもいやらしい小滝が続き、ひたすらボルダームーブと荷上げに疲労が溜まる。

緑の廊下がメッチャ綺麗

F8。右側から登った。


F8を抜けると一部穏やかなところも出てくる。この谷は火砕流堆積物の中に花崗閃緑岩がところどころ貫入・混在する構造となっており、花崗閃緑岩帯に入ると開けた穏やかな河原状の地形へと変化するようだ。
また、この谷は急峻な滝が多くあるにも関わらず、イワナが多い。昔の人が放したのか、自力で遡上してきたのか、興味は尽きない。

ラスト、ちょっとしたゴルジュを抜けて

14:30牛ノ首到着。幕英適地は広め。薪もある。天気も良さそうなので、タープも張らず適当なところで雑魚寝した。
遡行記録:2日目

5:30ごろスタート。牛ノ首にザックを1つデポしてスタート。歩きはじめるとすぐにてまり滝が現れる。ここは左側のルンゼから高巻き。

特に懸垂下降等せずに歩いて降りられる。

さっそくゴルジュが始まる。2日目もボルダームーブが続く。

ヒールフックの滝はパワームーブで突破。

ここは右の残地リングボルトでA1。

2日目も緑の回廊が美しい。
F25

6:45ごろ、2日目の核心となるF25に到着。

ここはコバがリード。
チョンボ棒+残置で上部灌木帯へ。フォローの私はノーアブミでトライ。残置スリングのバンドまではフリーでV級くらいのスラブだが、乗っ越しが苔とヌメリで激悪。おとなしく残置A1で抜けた。

F25を上から。トラバースして落ち口へそのまま降りられる。

ここは左側の残地でA1

ひたすら登ると

だんだんと両岸が低くなってきて、源頭を感じられるようになる。
F34

8:40ごろ、F34到着。

ここでまさかの大事件発生。登攀の準備中、誤ってカム一式を釜の底へ水没……。水深は4mほどありチョンボ棒も全く届かないし潜っても届かない。万事休すかと思いきや、メインロープにスカイフックを結びつけ、釣り針の要領で底を探ってなんとか回収。本当に焦った!

ここは私がリード。真新しいリングボルトがあったのでありがたく使わせてもらったが、静荷重をかけた瞬間に岩ごと抜けてフォール。せっかく打っていただいた方には申し訳ないと思いつつも、ザクロ谷の岩はとにかく脆く、決して油断できないと再認識した。

最後のヌメヌメトラバースが怖い。落ちたらボルト飛びそうなので、フォローも落ちられない。頭だけ残ったボルトは見つからなかった。

ここを抜けるといよいよ終わり感が出てくる。

ここは流心左側を登ったが、結構悪かった。

完全に癒しの渓相へ

ラストF40。左側から巻いた。

11:45ごろ、登山道に合流。

大日平の気持ち良い登山道を歩いて下山。牛ノ首のデポ地までは登山道からロープが張られており、容易に登り降りできる。

充実した山行だった。


登攀ルートはロープのとおり。リードはコバ。















































































バンド上から見下ろすとこんな感じです。












































