右足果部 腓骨・脛骨骨折 復帰までの記録 ①受傷から手術~退院まで
2月10日にアイスクライミングで足を骨折してから早半年が経過しました。
元通りとは言えないけど、何とか沢登りやクライミングに復帰できています。
骨折においては他者のブログが非常に参考になったので、私も自身の怪我の状況から復帰まで簡単にまとめてみようと思います。
●2月10日 受傷
2ピッチの大滝をアイスクライミングしている最中に受傷しました。1ピッチ目は私がリードし、2ピッチ目にフォローと交代。私は半畳位のテラスでビレイをとっておりました。そこからパートナーが直上していったのですが、10m程登った所で墜落。スクリューは3本打ち込んでおりましたが衝撃で上部1本が抜け、ダブルロープの伸びも加わりグラウンド。ビレイしていた私に直撃しました。落下した瞬間に右足がバキッ!と音がなり、これは折れたなーというのが判りました。
ヘリコプターによるレスキューを受け、そのまま付近の県立病院にて応急処置。当日は仲間に送ってもらいそのまま自宅へ帰宅しました。
矢印のところが骨折箇所です。
結果として、右足脛骨・腓骨両方骨折しました。
●入院から手術、退院まで 2月12日~2月16日
2月12日に付近の総合病院にて診察。上の画像は実際のレントゲン写真です。
担当医からは「これは要手術ですね、本日から入院です、明日手術です。」と物凄いスピーディーな流れでそのまま入院することに。
骨のズレなどにより偽関節と呼ばれる後遺症を残さないように、ボルトとプレートで固定するらしいです。また骨自体の治りが早くなるとのこと。
人生初の入院・手術がいきなり決まり、物凄くヘコみましたがそれよりもしっかり治さんと!という思いが強くあんまり恐怖心とかはありませんでした。部屋が決まり点滴を打たれマズい病院食を食べ、翌日手術室へ。
初めての手術は思っていたよりも怖いものではありませんでした。
麻酔は腰椎麻酔と聞いていたので物凄く痛いものを想像していましたが、腰椎麻酔のための事前麻酔が有り、殆ど痛みは無かったです。手術中は下半身の感覚は全くありませんし、音楽を流してもらいながら割とリラックスしていました。
手術中はモニターにレントゲンが映っているのですが、自身の骨に段々とボルトが打ち込まれて行く様子が恐怖でしたが面白かったです。
しかし、手術後麻酔が切れてからが苦痛でした。とにかく切った所が痛い!殆ど眠れず、さすがにヤバイと思ってナースコール。
若い看護婦さんに痛み止めをくださいと言ったら、有無を言わさず座薬をブチこまれました。最初は飲み薬を渡されるのかな~と思っていたのでビックリしましたが、効きは良く、何とか耐え忍びました。
下画像は手術後のレントゲン写真です。脛骨はボルトのみで固定。腓骨にはプレートが入りました。
翌朝になり、やっと痛みが治まってきたと思ったら今度は別な問題に苦しめられました。横になっていると何でもないけど、起き上がるとまるで酷い二日酔いのようなひどい頭痛と吐き気を催す状態に。退院は2月16日でしたが、帰りのタクシーの中でも嘔吐。
原因はまさかの腰痛麻酔によるもの。麻酔時に髄液が針の穴から漏出することで脳圧が下がり、頭痛が起きることがあるみたいです。
これは頭痛薬などは全く効かず、今回の骨折で一番苦しかったです。頭痛と嘔吐が収まらず食事も殆ど取れず、この症状は1週間ほど継続しました。
本当に死ぬかと思いましたが、1週間たったらケロッと治りました。食事がとれなかったため体重は4キロ程落ちてしまいました。2月21日から何とか仕事復帰。
つづく